EGFR（イージーエフアール）遺伝子変異は、大腸がん（結腸・直腸がん）と関係ありますか？

EGFR遺伝子変異は大腸がんとも関係がありますが、その関係性は肺がんほど直接的ではありません。
大腸がんでは、EGFR遺伝子の変異よりも、むしろEGFRタンパク質の過剰発現が問題となることが多いです。

治療面では、EGFRを標的とする抗体薬（セツキシマブやパニツムマブなど）が、進行大腸がんの治療選択肢のひとつとして使用されます。ただし、これらの薬剤の効果は、KRAS遺伝子やBRAF遺伝子の変異状態に大きく依存します。

大腸がんの治療方針を決定する際には、EGFR発現状況だけでなく、他の関連遺伝子の変異状態も総合的に評価することが重要です。