オラパリブ(リムパーザⓇ)には、どのような効果がありますか?
この薬は、特定の遺伝子変異を持つ卵巣がん、乳がん、前立腺がん、膵がんなどの治療に使われます。
オラパリブ(リムパーザⓇ)は、PARP(ポリアデノシン5’二リン酸リボースポリメラーゼ)という酵素の働きを妨げる抗がん剤です。この働きにより、がん細胞が増えることを抑えると考えられています。 具体的には、次のような病気に対して使われます。
- 白金系抗悪性腫瘍剤(抗がん剤の一種)が効くタイプの再発卵巣がんにおける維持療法
- BRCA遺伝子変異陽性の卵巣がんの初回化学療法後の維持療法
- 相同組換え修復欠損がある卵巣がんの初回化学療法後の維持療法(ベバシズマブという薬と併用)
- がん化学療法を受けたことのあるBRCA遺伝子変異陽性かつHER2陰性の手術できない、または再発した乳がん
- BRCA遺伝子変異陽性かつHER2陰性で再発のリスクが高い乳がんの術後薬物療法
- BRCA遺伝子変異陽性の遠隔転移がある去勢抵抗性前立腺がん
- BRCA遺伝子変異陽性の手術で取り除けない膵がんの化学療法後の維持療法
- ミスマッチ修復機能が正常な、進行・再発の子宮体がんの化学療法後の維持療法(デュルバルマブという薬と併用)
この薬を使用する際には、多くのケースで特定の遺伝子検査が行われます。医師の指示通りに服用を続けることが大切です。
無所属 薬剤師
齊藤 由佳 監修
(参考文献)
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