フィルゴチニブマレイン酸塩(ジセレカⓇ)を飲み続けると、どうなりますか?
関節リウマチや潰瘍性大腸炎の症状改善効果が長期的に持続し、関節破壊の進行が抑制されます。
フィルゴチニブマレイン酸塩(ジセレカⓇ)に関する長期間の臨床試験(最長約6年間)の結果、このお薬を継続して服用することで、効果が持続することが確認されています。
関節リウマチの患者さんでは、長期間にわたって症状改善(痛みや腫れの改善)が維持され、X線検査で評価される関節破壊の進行を抑える効果が確認されています。潰瘍性大腸炎の患者さんにおいても、症状が落ち着いた状態(寛解)を長期的に維持する効果が認められています。
長期服用時の注意点として、このお薬は免疫の働きを抑えるため、長期間服用し続ける場合、副作用のリスクに継続的な注意が必要です。
- 感染症の観察:結核や肺炎、帯状疱疹などの重篤な感染症の兆候(発熱、倦怠感など)がないか十分な観察が必要です。
- 定期的な検査:免疫細胞数(好中球、リンパ球など)や肝機能、脂質(コレステロールなど)の異常をチェックするため、定期的に血液検査などが行われます。
- 悪性腫瘍や心血管系事象:この薬との因果関係は明確ではありませんが、悪性腫瘍(がん)や心血管系事象(心臓や血管の病気)の発現も報告されているため、引き続き注意が必要です。
この薬は、自己判断で使用を中止したり、量を加減したりすると病気が悪化するおそれがあるため、医師の指示通りに服用を続けることが大切です。
無所属 薬剤師
齊藤 由佳 監修
(参考文献)
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