イリノテカン塩酸塩水和物(カンプトⓇ)の副作用の出現時期は、いつですか?
副作用の出現時期は病状等によりさまざまです。このお薬の下痢は、使用直後や24時間以降に現れる場合があります。
お薬の副作用が現れる時期は、患者さんの背景や病状、副作用の種類などによりさまざまです。イリノテカン塩酸塩水和物による副作用は、治療を始めたばかりの頃や、比較的少ない量でも現れることがあります。また、薬の使用が長く続くと、副作用が強く出たり、症状が長引いたりする傾向があります。
例えば下痢については、2つのタイプがあります。
- 早発型(そうはつがた):点滴をしている最中や、点滴が終わってすぐの比較的早い時期に起こる下痢です。これは、副交感神経という体の機能を調節する神経の働きが関わっていると考えられており、一時的なことが多いです。
- 遅発型(ちはつがた):点滴が終わってから24時間以上経ってから現れる下痢です。これは、薬が体内で変化してできる「SN-38」という物質が、腸の粘膜にダメージを与えることで起こると考えられており、症状が長引くことがあります。 そのため、薬を使い始めてから2週間は、特に頻繁に検査が行われ、患者さんの状態が注意深く観察されます。
気になる症状が現れた場合には、主治医や薬剤師にご相談ください。
無所属 薬剤師
齊藤 由佳 監修
(参考文献)
こちらの記事は参考になりましたか?
よろしければ、ご意見・ご感想をお寄せください。
こちらは送信専用のフォームです。氏名やご自身の病気の詳細などの個人情報は入れないでください。
この記事をシェアする
治療が必要な患者様へのお願い
undefined
の方は説明を必ずお読みください
こちらのQRコードを
スマーフォンのカメラで読み取ってください
疾患について分かりやすくまとまっています
1
QRコードを読み取るだけ 非接触で安心
2
一問一答なので 読むのが簡単
3
どんな治療をするべきか 納得して取り組める
初めての方へ
ユビー病気のQ&Aとは?
現役の医師が、患者さんの気になることや治療方法について解説しています。ご自身だけでは対処することがむずかしい具体的な対応方法や知識などを知ることができます。
病気・症状から探す医師・医療機関の方はコチラ医療AIに不調を相談
医療AIパートナー ユビー
24時間いつでも健康の悩みを気軽にチャットで相談できるあなただけの医療AIパートナー。なんとなく不調な時や人に相談しづらい悩みがあるときも、どんな相談もOKです