リュープロレリン酢酸塩(リュープリンⓇ)で治療すると生理はどうなりますか?
このお薬の服用により卵巣機能が抑えられ、通常は生理(月経)が停止します。
リュープロレリン酢酸塩(リュープリンⓇ)は、脳の下垂体という部位に作用して性腺刺激ホルモン(LH、FSH)の分泌を抑えることで、卵巣から分泌される女性ホルモンであるエストラジオールの量を低下させます。 エストラジオールは生理周期を調整する大切なホルモンですので、その量が閉経期に近いレベルまで減ることで、通常、排卵が抑えられ、生理(月経)が止まります。
ただし、この薬はホルモンの働きを一時的に抑えるものです。治療が終了し、薬の作用が体からなくなれば、卵巣の機能が回復し、通常は生理も再開します。子宮内膜症や子宮筋腫の患者さんを対象とした調査では、排卵の回復が確認されており、平均して約79〜86日で排卵が再開したと報告されています。
治療期間中も、まれに排卵が完全に抑制されない場合があるため、妊娠の可能性がある方は、ホルモン剤以外の方法で避妊を続けるようにしてください。
無所属 薬剤師
齊藤 由佳 監修
(参考文献)
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