肋軟骨炎の可能性と症状について教えてください。
50代・女性のご相談
重いものを引っ張ったときに左の肋骨が痛くなり、特に息を吸うときや肋骨を押すと痛むとのことですね。心配ですよね。5日ほど続いているようですが、ロキソニンを飲むと少し楽になるとのことですね。
もし痛みが続くようなら、病院で診てもらうのが安心です。肋間神経痛かもしれないとのことですが、肋骨の痛みにはいろいろな原因が考えられます。例えば、肋軟骨炎や肋間神経痛などです。
【肋軟骨炎について】
肋軟骨炎は、肋骨と胸骨をつなぐ部分に炎症が起こることがあります。原因ははっきりしませんが、ケガや感染、激しい咳がきっかけになることもあります。胸が痛んだり、押すと痛かったり、腫れたりすることがあります。特に、肋骨を押したり、深呼吸や咳をすると痛みが強くなることがあります。
【肋間神経痛について】
肋間神経痛は、肋骨に沿って走る神経が刺激されて痛むことがあります。帯状疱疹などのウイルス感染や肋骨の骨折、胸椎の病気などが原因になることがあります。肋骨に沿った鋭い痛みやピリピリした痛み、熱を感じることがあります。深呼吸や咳、くしゃみで痛みが悪化することもあります。
【他の可能性】
1. 肋骨骨折
外傷や強い咳で肋骨が折れることがあります。胸が痛んだり、息がしづらかったり、咳が出ることがあります。レントゲンやCTで診断できます。
2. 筋肉の炎症
肋骨周りの筋肉が炎症を起こすこともあります。
3. 心臓の病気
狭心症や心筋梗塞でも胸が痛むことがあります。息切れや動悸、冷や汗が出ることが多く、安静にしていても痛むことがあります。
4. 肺の病気
肺炎や気胸でも胸が痛んだり、息苦しくなったりすることがあります。発熱や咳、痰が出ることが多いです。
【受診の目安】
痛みが強いときや、発熱、息苦しさ、咳があるときは、早めに病院で診てもらいましょう。
【次のステップ】
1. 整形外科を受診する
肋骨の痛みがある場合は、整形外科でレントゲンやCTを受けて原因を調べてもらうと良いでしょう。肋軟骨炎や肋間神経痛と診断された場合は、痛み止めや湿布、神経ブロック注射などの治療があります。
2. 他の診療科も検討する
整形外科で原因がわからない場合や、心臓や肺の病気が疑われる場合は、他の診療科(呼吸器内科、循環器科など)も考えてみましょう。
【まとめ】
肋骨の痛みにはいろいろな原因が考えられます。痛みが強いときや、発熱、息苦しさ、咳があるときは、早めに整形外科を受診しましょう。整形外科で原因がわからない場合は、他の診療科も考えてみましょう。デパスの服用については、主治医に相談してください。お近くの整形外科は、こちらから探せますので、ぜひご利用ください。お大事にしてくださいね。
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