心エコーで軽度のMR、ARと診断。慢性的な疲労感や視力異常の原因と対処法を知りたい。
50代・女性のご相談
先日、心エコーで軽度のMRとARと診断されましたが、詳しい説明がなく、今後の注意点や対処法について知りたいと思っています。慢性的な疲労感や時々の胸痛、めまい、安静時の動悸があり、軽作業でもすぐに疲れてしまいます。血圧は低めで、過去には重症筋無力症の疑いもありましたが、入院中に症状が出ず、治療は行われませんでした。
その後、視力の異常が診断され、脳神経内科の受診を勧められましたが、他の症状が弱いため受診していません。疲労感や視力の問題は改善せず、筋肉の痙攣や痛みも続いています。婦人科では子宮筋腫があり、更年期障害の可能性も考えていますが、ホルモン値はやや少ない程度です。
原因が特定されない体調不良が続いており、心エコーでの診断を受けた今、何もしないで過ごして良いのか不安です。どのような自覚症状を基準に、どのタイミングで何科を受診すべきかアドバイスをいただけると助かります。
毎日、慢性的な疲れや胸の痛み、めまいなどで不安な日々を過ごされていることと思います。特に、重症筋無力症の疑いがあると聞き、原因がはっきりしないまま長い間症状が続いているのは、本当にお辛いことでしょう。
心エコー検査で軽いMR(僧帽弁閉鎖不全症)とAR(大動脈弁閉鎖不全症)が見つかったとのことですが、これらの症状が軽度であれば、すぐに治療が必要になることは少ないです。
ただし、数年単位での経過観察が大切で、定期的に心エコー検査を受けて、症状の進行を確認していくことが重要です。今回の症状は、弁膜症が原因である可能性は低く、他の原因が考えられます。例えば、膠原病や甲状腺の問題、更年期障害、自律神経の乱れなども、似たような症状を引き起こすことがあります。
次のステップ
1. 循環器内科の受診を続ける
- 現状では特に治療が必要なわけではなく、経過観察で良いと思われますが、日常生活での注意点を確認しましょう。
- 現在の症状が弁膜症によるものか、他の原因によるものかを判断するために、詳しい検査や診察が必要になることがあります。
2. 膠原病内科の受診を検討する
- 膠原病の可能性も考えられるため、膠原病内科を受診することを考えてみてください。
- 血液検査や画像検査などで、膠原病の有無を調べます。
3. 婦人科の受診を考える
- 更年期障害の可能性もあるため、婦人科でホルモン補充療法などの治療を受けることを検討しましょう。
4. 自律神経の乱れに対処する
- 自律神経の乱れが疑われる場合は、生活習慣の見直しやストレス管理、漢方薬の服用などが効果的なことがあります。
【自覚症状について】
自覚症状は、病気の診断や治療方針を決める上でとても重要です。ご自身の症状を正確に医師に伝えるようにしましょう。具体的な症状(いつ、どこが、どのように痛むのか、どのような時に症状が悪化するのかなど)、症状の程度(日常生活に支障があるかどうか)、症状の持続時間などをメモしておくと、医師に伝えやすくなります。
【まとめ】
今回の症状は、心臓の弁膜症や膠原病、更年期障害、自律神経の乱れなど、いろいろな原因が考えられます。必要に応じて、専門の診療科を受診し、原因を特定した上で適切な治療を受けるようにしてください。お近くの医療機関を探す際には、インターネットで検索することもできますので、ぜひご活用ください。あなたの健康が少しでも早く改善することを心から願っています。
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