大後頭神経痛の診断と治療法について教えてください。
60代・男性のご相談
昨年の春頃から職場の人間関係による精神的ストレスが続き、秋頃から首の後ろの頭との境目付近にズキズキとした痛みを感じるようになりました。その後、神経が切れたような感覚もありました。
どの科を受診すべきかわからず、最初に脳神経内科でMRI検査を受けましたが、脳には異常がありませんでした。その後、別の病院で大後頭神経痛と診断され、かかりつけ医でブロック注射を受けましたが、症状は改善しません。最近では、かかりつけ医から大後頭神経痛ではない可能性があると言われています。
痛みが強くなり、日常生活に支障をきたしているため、早く治療法を見つけたいと考えています。原因と適切な治療法についてアドバイスをいただけると助かります。どうかよろしくお願いいたします。
ご相談いただき、ありがとうございます。首の後ろの痛みや神経が切れたような感覚でお困りとのこと、心配ですよね。脳の検査では異常がなく、大後頭神経痛と診断されたものの、改善が見られないとのことで、不安なお気持ちお察しします。
大後頭神経痛は、後頭部から首にかけての神経が刺激されて痛みやしびれが出ることがあります。ただ、他にもいくつか考えられる原因がありますので、少しご紹介しますね。
【考えられる原因】
- 緊張型頭痛:ストレスや長時間のデスクワーク、姿勢の悪さが原因で、首や肩の筋肉が緊張し、頭痛を引き起こすことがあります。頭全体が締め付けられるような痛みが特徴です。
- 頸椎症性神経根症:首の骨の変形や椎間板ヘルニアが原因で、神経が圧迫され、首や肩、腕に痛みやしびれが出ることがあります。
- 筋筋膜性疼痛症候群:筋肉や筋膜に痛みの原因があり、持続的な痛みやこりを引き起こします。
【次にできること】
- ペインクリニックの受診:痛みが強い場合は、ペインクリニックでの治療を考えてみてください。神経ブロック注射などで痛みを和らげることが期待できます。
- 整形外科の受診:痛みが続く場合や変化がある場合は、整形外科で詳しい検査を受けることをお勧めします。レントゲンやMRIで骨や神経の状態を確認できます。
- ストレスの軽減:ストレスが痛みを悪化させることもあります。十分な休息や睡眠を心がけ、リラックスする時間を作りましょう。
- 日常生活での注意:デスクワークの際は、正しい姿勢を保ち、長時間同じ姿勢を避けましょう。首や肩を冷やさないようにし、入浴などで体を温めることも大切です。
【まとめ】
首の痛みにはいくつかの原因が考えられます。適切な検査と治療を受けるために、ペインクリニックや整形外科を受診することをお勧めします。また、ストレスを減らし、日常生活での注意を心がけることも大切です。お近くの整形外科を探す際には、インターネットでの検索もご活用ください。どうぞお大事になさってくださいね。
公開日:
相談日:
初めての方へ
ユビー病気のQ&Aとは?
現役の医師が、患者さんの気になることや治療方法について解説しています。ご自身だけでは対処することがむずかしい具体的な対応方法や知識などを知ることができます。
病気・症状から探す医師・医療機関の方はコチラ