左股関節の痛みと妊娠中の治療法について教えてください。
30代・女性のご相談
最近、左股関節の痛みが気になっています。1週間前から左側の腰に痛みが始まり、2日目からは左股関節周りに強い痛みを感じるようになりました。
当初は歩行も可能でしたが、3日目からは立ち上がりや歩行時に強い痛みを感じ、睡眠中にも痛みで目が覚めることがあります。現在、かばって歩いた影響か、ふくらはぎから太ももにかけても痛みが広がり、立ち上がりや歩き始めの際に身体の使い方がわからなくなることがあります。
昨日、整形外科を受診しましたが、妊娠中のためレントゲンが撮れず、病名が特定できませんでした。医師からは痛み止め(カロナール500)で様子を見るように言われています。原因を知りたいのですが、どのように対処すればよいかアドバイスをいただけると助かります。
ご相談いただきありがとうございます。妊娠中に左の股関節が痛むとのことで、歩くのも寝るのも大変ですよね。心からお察しします。妊娠中はレントゲンが使えないため、原因を特定するのが難しいですが、お腹が大きくなることで姿勢が変わったり、体重が増えたりすることで、腰や股関節に負担がかかりやすくなります。
考えられる原因としては、以下のようなものがあります。
- 腰からくる痛み:腰の問題で神経が圧迫されると、股関節や足に痛みやしびれが出ることがあります。特に足先まで痛む場合は、その可能性があります。
- 股関節周りの痛み:妊娠中は姿勢の変化や体重増加で、股関節に負担がかかりやすくなります。股関節を動かすと痛む場合は、股関節そのものが原因かもしれません。
- 妊娠による体の変化:ホルモンの影響で靭帯が緩みやすくなり、骨盤が不安定になることがあります。これに体重増加が加わると、股関節周りが痛むことがあります。
次のステップ
1. 整形外科での再受診
- 痛みが強い場合は、整形外科で相談してみてください。痛み止めの調整や、安全な範囲でのリハビリ(ストレッチやマッサージなど)を考えてもらいましょう。
- 妊娠中でも安全にできるMRI検査についても、医師に相談してみてください。
2. 日常生活での工夫
- 無理のない範囲で体を動かしましょう。
- 長時間立ったり、重いものを持ち上げたりするのは避けましょう。
- 座るときは背筋を伸ばし、足を組まないようにしましょう。
- 寝るときは横向きになり、抱き枕を使うと楽になることがあります。
- 痛みが強い場合は、杖を使うのもひとつの方法です。
まとめ
妊娠中の股関節痛は、姿勢の変化や体重増加が原因で起こることがあります。整形外科での相談や、日常生活での工夫を通じて、少しでも楽になるようにしましょう。どうぞお大事になさってくださいね。
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