臼蓋形成不全の痛みを軽減する方法と手術のタイミングについて教えてください。

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40代女性のご相談

最近、股関節の痛みが気になっています。医師から臼蓋形成不全と診断され、現在リハビリを通じて保存治療を行っています。仕事を続けながら痛みを和らげたいと考えています。 手術について相談したところ、20年しか持たないため、私にはまだ早いと言われ、リハビリを続けるよう勧められました。現時点では手術が必要なほどの痛みではないかもしれませんが、歩けなくなってから手術を受ける方が良いのか悩んでいます。 また、仕事を続けるべきか、辞めるべきかについても考えています。何よりも痛みを取り除きたいと思っています。どのように対処すれば良いのか、アドバイスをいただけると助かります。
医師の回答

臼蓋形成不全と診断されて、お仕事を続けながら痛みを和らげたいとお考えなんですね。手術を希望されているのに、耐用年数の問題でまずはリハビリを勧められているとのこと。ご心配な気持ち、よくわかります。

臼蓋形成不全というのは、股関節の受け皿が浅くて、大腿骨の頭がしっかり覆われていない状態のことです。このため、股関節に負担がかかりやすく、痛みや変形が起こりやすくなります。一般的には、まずは保存療法といって、手術をしない方法での治療が選ばれることが多いです。

保存療法には、次のような方法があります

  1. 痛み止めや炎症を抑える薬を使う。
  2. 股関節周りの筋肉を鍛えて、関節の動きを良くするリハビリ。
  3. 股関節に負担をかけないような動作や姿勢を心がける生活改善。

もしこれらの方法で効果が不十分だったり、症状が進んでいる場合は、手術を考えることもあります。手術にはいくつかの種類がありますが、どの方法が良いかは、症状の進み具合や生活の状況を考えて決めることになります。

人工股関節の手術については、耐用年数が気になるところです。人工関節は長い年月で摩耗することがあり、再手術が必要になることもあります。再手術は初めての手術よりもリスクが高くなることがありますが、最近の技術の進歩で、20〜30年ほどの耐用年数が期待されています。

臼蓋形成不全や変形性関節症は、初期に痛みが強く出ることがありますが、進行すると痛みが和らぐこともあります。こうした理由で、医師はまず保存療法を勧めているのかもしれません。

ただし、年齢に関係なく、症状が進んでいて生活に支障が出ている場合は、早めに手術を考えることも選択肢の一つです。最終的には、ご自身の希望や生活状況、医師の意見をよく考えて治療法を選ぶことが大切です。

【次のステップ】

  1. 現在の痛みの程度や日常生活への影響を医師に詳しく伝え、必要なら痛み止めの調整を相談してみましょう。
  2. 病気の進行度について、もう一度医師から説明を受けると安心です。
  3. 手術を考える場合は、手術のリスクや人工関節の耐久性について、医師からしっかり説明を受けましょう。
  4. 他の医療機関での意見を聞くことも一つの方法です。特に股関節の専門医の意見を聞くと良いかもしれません。

【まとめ】

臼蓋形成不全や変形性股関節症の治療は、まずは保存療法が基本ですが、症状が進んで生活に支障が出ている場合は手術も考えられます。医師とよく相談し、ご自身の状況や希望に合った治療法を選んでください。どうぞお大事になさってくださいね。

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