肩関節脱臼後の痛みと再発防止策について教えてください。
30代・男性のご相談
先日、肩関節脱臼と診断されました。空手の試合中に肩を脱臼し、病院で治療を受けました。現在、三角巾で肩を固定しており、約1.5週間が経過していますが、まだ痛みが残っています。この時点で痛みがあるのは普通なのでしょうか。
また、3週間後からリハビリを始める予定ですが、人によっては再発することがあると聞きました。以前のように空手を続けるためには、リハビリ中も含めてどのように過ごせば再発を防ぐ可能性が高くなるのでしょうか。
今後の見立てや、再発を防ぐための具体的なアドバイスをいただけると助かります。どうかよろしくお願いいたします。
空手の試合で肩を脱臼されたと聞きました。とても痛かったでしょうし、今も痛みが続いていると不安ですよね。脱臼してから1.5週間ほどで痛みが残るのは、実はよくあることなんです。
肩の関節は脱臼すると、周りの組織が傷ついてしまいます。時には骨に影響が出ることもあります。レントゲンで骨折が見つからなくても、骨の中がダメージを受けていることもあるんですよ。こうした傷が治るには時間がかかるので、しばらく痛みが続くことがあります。特に肩を動かしたり、ひねったりすると痛みが出やすいんです。
3週間後からリハビリを始める予定とのことですが、その内容や期間は、どれくらい傷がひどいかや回復の具合によって変わってきます。専門の先生や理学療法士さんの指導のもとで、適切な運動やストレッチを行うことで、肩の動きや筋力を取り戻し、再発を防ぐことができます。
肩の脱臼を防ぐために、次のようなことが大切です。
1. リハビリ
- リハビリは、肩を安定させたり柔らかくしたりするのにとても大事です。
- 理学療法士さんの指導のもとで、運動やストレッチをして、肩の周りの筋肉を強くしましょう。
- 特に、肩を支えるインナーマッスルのトレーニングが重要です。
- また、肩甲骨を支える筋肉のトレーニングも行いましょう。
2. 日常生活での注意
- 脱臼した側の腕で重い物を持ったり、無理な姿勢を取ったりしないようにしましょう。
- スポーツをするときは、しっかりウォーミングアップをしてから始めてください。
- 必要に応じて、サポーターやテーピングを使うのもよいですね。
3. 定期的な受診
- 定期的に病院で肩の状態をチェックしてもらいましょう。
- もし再発の兆しがあれば、早めに治療を受けることができます。
まとめ
肩の脱臼後、1.5週間で痛みが残るのは珍しくありません。3週間後からのリハビリは、肩の動きや筋力を取り戻し、再発を防ぐためにとても大切です。専門の先生や理学療法士さんの指導のもとで、しっかりと運動やストレッチを行いましょう。また、日常生活での注意やサポーターの使用、定期的な受診を心がけることで、再発のリスクを減らすことができます。どうかあせらず、少しずつ回復を目指してくださいね。
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