後頭神経痛の対処法について教えてください。
60代・男性のご相談
後頭部の痛みについてご相談させていただきます。病院で大後頭神経痛と診断され、原因はストレートネックだと言われました。現在、特に治療を受けている病気やアレルギーはありません。
デスクワークをしていると、夕方になると痛みが強くなり、仕事に集中できなくなります。下を向くと一時的に痛みが和らぎますが、しばらくすると再び痛みが出てきます。このような状況で、どのように対処すれば良いのか、アドバイスをいただけると助かります。
痛みを軽減するための回避策や、日常生活で気をつけるべきポイントがあれば教えていただきたいです。どうかよろしくお願いいたします。
ご相談いただきありがとうございます。後頭部の痛みでお仕事に支障が出ているとのこと、大変お辛いですね。心からお見舞い申し上げます。大後頭神経痛と診断され、ストレートネックが原因と聞いていらっしゃるのですね。
大後頭神経痛は、後頭部の神経が刺激されて痛みやしびれを感じる状態です。多くの場合、首の筋肉が緊張したり姿勢が悪くなったりすることが原因ですが、ストレートネックもその一因とされています。
ストレートネックとは、通常はカーブを描いている首の骨がまっすぐになってしまう状態です。長時間同じ姿勢でデスクワークを続けると、首の筋肉が緊張しやすくなり、ストレートネックになりがちです。また、体の柔軟性や筋力が落ちて猫背になりやすいことも関係しています。
ストレートネックを改善するには、首の筋肉をリラックスさせ、正しい姿勢を保つことが大切です。
【次のステップ】
1. 姿勢を見直しましょう
- デスクワーク中は1時間ごとに立ち上がってストレッチをするなど、こまめに休憩を取りましょう。
- モニターの高さを調整して、目線がまっすぐになるようにしましょう。
- 背筋を伸ばして座り、猫背にならないように心がけましょう。
- スマートフォンを使うときは、首を曲げすぎないように注意しましょう。
2. ストレッチを取り入れましょう
- 首の筋肉をほぐすストレッチを、朝晩や休憩時間に行いましょう。
- 肩甲骨を動かすストレッチも効果的です。
3. 薬を使う方法もあります
- 痛みを和らげるために、医師から鎮痛剤や筋肉をほぐす薬が処方されることがあります。
4. 神経ブロック注射について
- 痛みが強い場合は、神経ブロック注射で痛みを軽減できることがあります。診断を受けた病院で相談してみると良いでしょう。
5. リハビリも考えてみましょう
- 理学療法士によるリハビリは、首や肩の筋肉を強くし、柔軟性を高めることで症状の改善に役立つことがあります。
【ストレートネックの改善について】
ストレートネックは日々の姿勢や習慣から少しずつ形成されるため、改善にも時間がかかります。根気よく姿勢の改善やストレッチを続けることが大切です。
【まとめ】
大後頭神経痛の原因の一つであるストレートネックを改善するためには、姿勢の改善、ストレッチ、薬の使用、神経ブロック注射、リハビリなどが有効です。医師と相談しながら、ご自身に合った治療法を見つけていきましょう。どうぞお大事になさってください。
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