機能性ディスペプシアの可能性と胃のむかつきについて教えてください。
20代・女性のご相談
ご相談いただきありがとうございます。毎食後に胃がムカムカして食事が減ってしまうのは、とても心配ですよね。
機能性ディスペプシアというのは、胃カメラなどの検査で特に異常が見つからないのに、胃の不快感や痛み、もたれ、吐き気などが続く状態のことを指します。食事のたびに吐き気がしたり、ゲップが多く出たり、すぐにお腹がいっぱいになるといった症状は、まさにこの病気の特徴です。
ただし、ほかにも考えられる原因があるかもしれません。例えば、逆流性食道炎や胃潰瘍、急性胃炎なども吐き気を引き起こすことがあります。これらは胸やけや腹痛を伴うことが多いですが、吐き気だけの場合もあります。通常、胃カメラを使って診断を進めることが多いです。
また、胃腸以外の原因で吐き気が起こることもあります。
- 片頭痛: 吐き気を伴う頭痛が起こることがあります。
- 起立性調節障害:自律神経の乱れで立ちくらみや吐き気が出ることがあります。
- 妊娠: 妊娠初期にはホルモンの変化で吐き気が起こりやすくなります。
- 薬の副作用:新しく始めた薬やサプリが原因のこともあります。
- 心因性:ストレスや不安が吐き気を引き起こすこともあります。
日常生活でできること
1. 食生活の改善
刺激物や脂っこいもの、カフェイン、炭酸飲料は控えめに。少量ずつよく噛んで食べ、食後はすぐに横にならないようにしましょう。
2. ストレス管理
十分な睡眠とリラックスできる時間を大切に。適度な運動もストレス解消に役立ちます。
3. 生活習慣の改善
規則正しい生活を心がけ、睡眠不足や疲労を避けましょう。禁煙も効果的です。
医療機関での対応
まずは、再度病院で相談し、必要な検査を受けることをおすすめします。
1. 薬物療法
胃酸を抑える薬や胃の動きを調整する薬を使うことがあります。現在の薬についても医師に相談してみてください。
2. 認知行動療法
考え方や行動を変えることで症状を改善する方法です。ストレスや不安が強い場合に効果的です。
受診の目安
以下のような症状がある場合は、早めに病院を受診してください。
- 症状が改善しない、または悪化する
- 体重が減少する
- 血便や黒い便が出る
- 強い腹痛がある
- 発熱や頭痛など他の症状が出る
これらの症状は、他の病気が隠れている可能性があるため、注意が必要です。どうぞお大事になさってください。
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