不正出血と頻繁なおりものについて、受診の目安などのアドバイスをお願いします。
20代・女性のご相談
最近、生理ではないのに出血があり、非常に不安を感じています。特に不正出血が多く、時には鮮血が出ることもあります。さらに、自慰行為(挿入なし)をすると、毎回少量の出血が数日続きます。
昨年、おりものが頻繁に出ていたため病院で検査を受けましたが、異常は見つかりませんでした。その際、特に詳しい説明もなく終わってしまいました。
ここ数ヶ月、不正出血やおりものの頻度が再び増えており、非常に心配です。しかし、時間が取れず、同じような診察を受けるかもしれないと思うと、なかなか次の病院に行く決心がつきません。
生理は軽い方で、1〜3日目は多く出血しますが、その後は少なくなり、ほぼ1週間で終わります。ただ、その代わりにメンタルに影響が出ることが多いです。
具体的にどのような症状があれば受診すべきか、またどのように解決すればよいのか、アドバイスをいただけると助かります。どうかご回答よろしくお願い致します。
ご相談いただきありがとうございます。生理以外の出血やおりものの増加、そして心の不安、とても心配ですよね。こうしたことは誰にでも起こりうるものですが、放っておくと隠れた病気が悪化することもあるので、しっかりと対応することが大切です。
今回の情報だけでははっきりとは言えませんが、考えられる原因として次のようなものがあります。
- 子宮頸がん:出血の原因としてまず考えられるものです。
- 子宮頸管ポリープ:子宮の出口にできる小さなできもので、ちょっとした刺激で出血しやすくなることがあります。小さいと診察で見つけにくいこともあります。
- 性感染症:症状がないことも多いですが、おりものの異常や出血の原因になることがあります。
- 性行為や刺激によって子宮内膜が剥がれることによる出血:医学的に証明は難しいですが、他の病気が否定された場合に考えられます。通常、子宮内膜は生理として剥がれ落ちますが、刺激やホルモンの乱れで生理以外の時期に剥がれることがあります。
次のような症状がある場合は、早めに婦人科を受診しましょう。
- 頻繁に出血する:特に子宮頸がんは早めに確認しておきたいです。定期的に検診を受けていない場合は、早めの受診をおすすめします。
- 出血量が多い、または長引く:日常生活に支障が出るほどの出血や、1週間以上続く場合は注意が必要です。
- 強い下腹部痛を伴う:出血に加えて、我慢できないほどの痛みが続く場合は、子宮や卵巣に異常があるかもしれません。
- 発熱を伴う:感染症の可能性も考えられます。
- おりものの色、匂い、量に異常がある:感染症やホルモンバランスの乱れのサインかもしれません。
- 不安が強い、日常生活に支障が出ている:医師や看護師に相談することで安心できることもありますし、漢方やピルなどの治療で改善が期待できます。
まずは生理周期を把握し、出血のパターンを記録してみましょう。婦人科を受診する際には、そのメモを持参すると医師に状況を伝えやすくなります。また、前回の検査で異常がなくても、再検査で新たに見つかることもあります。
【まとめ】
生理以外の出血やおりものの増加には、さまざまな原因が考えられます。自己判断せず、気になる症状がある場合は婦人科を受診し、適切な検査や治療を受けましょう。どうぞお大事になさってくださいね。
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