手首の小指側の骨の出っ張りと痛みの原因は何でしょうか?MRI検査は必要ですか?
40代・女性のご相談
今年のある時期に外で転倒し、左手首を地面についた際に小指側に切り傷ができました。当初は傷の痛みだけだったと思いますが、約10日後から手首に違和感と痛みを感じるようになり、タオルを絞る動作で力を入れられなくなりました。そのため、整形外科を受診しましたが、レントゲンでは異常が見つかりませんでした。痛み止めなどいくつかのお薬を処方され、手首に負荷をかける作業は控えるように言われました。
現在、お薬を飲まなくても痛みは軽減しましたが、指に負荷がかかると手首の膨らみを押すと痛みがあります。この症状の原因は何でしょうか?MRIなどの検査ができる他の医療機関を受診した方が良いのでしょうか。アドバイスをいただけると助かります。
左手首の小指側が痛むとのことで、心配ですね。転んでからずっと痛みが続いているのは、本当に辛いことだと思います。整形外科でレントゲンを撮っても異常がないと言われたのに、薬を飲んでも痛みが取れないのは不安ですよね。
手首は日常生活でよく使う部分なので、どうしても負担がかかりやすいですし、神経が多いので痛みを感じやすい場所でもあります。
手首の痛みにはいくつかの原因が考えられますが、今の状況では以下のようなことが考えられます。
【考えられる原因】
1. TFCC損傷
手首の小指側にある組織が傷つくことがあります。これが原因で、手首を押したり動かしたりすると痛むことがあります。レントゲンには映らないので、MRI検査が必要になることがあります。治療には時間がかかることもあり、場合によっては装具を使ったり手術を考えることもあります。
2. 骨折
手首には小さな骨がたくさんあり、レントゲンだけでは見つけにくい骨折もあります。ずれていない骨折なら、手術は必要ないことが多いですが、安静にしていないと痛みが長引くことがあります。
3. 腱鞘炎
手首をよく使うと、腱とその周りの組織が炎症を起こし、痛みや腫れが出ることがあります。特に手首をよく動かす作業をしていると、治りにくいことがあります。
【次のステップ】
- 整形外科の受診:手首の痛みが続く場合は、整形外科でMRIなどの検査を受けると、より詳しい原因がわかるかもしれません。
- 装具による固定:薬だけで痛みが取れない場合、装具を使って手首を安静にするのが効果的なことがあります。特にTFCC損傷や腱鞘炎には有効です。
- リハビリテーション:ストレッチや筋力トレーニングで手首の機能を回復させることができますが、まずは正しい診断を受けてから始めるのが大切です。
【まとめ】
手首の小指側の痛みには、いくつかの原因が考えられます。整形外科で詳しい検査を受けて、適切な治療を受けることをお勧めします。痛みが早く和らぐように願っています。お近くの整形外科を探す際には、インターネットで検索してみてくださいね。
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