カンピロバクター感染症と診断後10日経ちますが、下痢と腹痛が続いています。対応について教えてください。
10代・男性のご相談
お子様の下痢と腹痛が続いているとのこと、心配ですよね。カンピロバクター感染症と診断され、薬を飲んでも症状が完全にはよくならないと伺い、私も気になります。
カンピロバクター感染症は、特定の細菌による食中毒の一種で、通常は1週間ほどで治ることが多いです。でも、お子様の場合は10日経っても症状が続いているとのこと、少し長引いているようですね。
最初は緑色の下痢が1日に10回ほどあったのが、今は茶色で1日1~2回に減っていると聞き、少しはよくなっているように思います。ただ、腹痛がまだ続いていることや、水っぽい便が出ていることは気になりますね。食後に腹痛が起こるのは、胃腸が動くことでよくあることです。
診断についてですが、症状や食事の内容から判断された場合、カンピロバクター以外の原因も考えられます。感染症が治ったあとに別の原因で症状が続くこともあるんです。原因としては以下のようなものがあります。
【考えられる原因】
1. 抗生物質による腸の不調
抗生物質で腸内のバランスが崩れることがあります。薬をやめてから数日から1週間でよくなることが多いですが、長引くこともあります。
2. 過敏性腸症候群(IBS)
感染症の後にIBSを発症することがあります。ストレスや食生活が影響することもあるので、注意が必要です。
3. 乳糖不耐症
感染症のあと、一時的に乳糖を分解しにくくなることがあります。乳製品を控えるとよくなることが多いです。
4. その他の消化器の問題
潰瘍性大腸炎やクローン病なども考えられますが、可能性は低いです。
【次のステップ】
1. 再度受診
症状が続く場合は、もう一度病院で相談してみましょう。症状の変化を詳しく伝えるとよいです。
2. 食生活の見直し
消化によいものを食べ、刺激物は避けましょう。水分もたっぷり摂ってください。乳製品を控えるのもひとつの方法です。
3. 整腸剤の使用
整腸剤を使うことで腸内環境が整い、症状が和らぐことがあります。
4. ストレスの軽減
ストレスが症状を悪化させることもあるので、リラックスできる時間を作りましょう。
5. 生活習慣の改善
規則正しい生活と十分な睡眠も大切です。
【まとめ】
カンピロバクター感染症のあとに症状が続く場合、いくつかの原因が考えられます。2週間以上続くようなら、再度医師に相談することをおすすめします。食生活の改善や整腸剤の使用、ストレス管理も役立ちます。どうかお大事になさってくださいね。
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