てんかんの治療が進まないことについて相談したいです。
20代・女性のご相談
たびたび、けいれん発作があり、非常に不安を感じています。病院でてんかんと診断され、治療を受けていますが、症状が改善されず、2年に1回ほどのペースで発作が起きています。担当医にどのタイプのてんかんか尋ねましたが、明確な答えは得られませんでした。
定期検診では「このまま観察で」と言われていますが、本当にこの方針でよいのか疑問に思っています。もし可能であれば、手術によって症状を改善したいと考えていますが、薬が適切かどうか、今の治療方針でよいのか、この先のことが不安で仕方ありません。
どのように対処すればよいのか、アドバイスをいただけると非常に助かります。どうかよろしくお願いいたします。
ご相談いただきありがとうございます。てんかんの症状がなかなか改善せず、不安なお気持ちを抱えていらっしゃることと思います。発作が2年に1回ほど起こり、タイプが特定できないことや、薬の効果について悩まれているのですね。
てんかんは、脳の神経が過剰に働くことで発作を繰り返す病気です。発作にはいろいろなタイプがあり、それぞれ原因や症状が異なります。タイプを特定することは、適切な治療を選ぶためにとても大切です。担当の先生からはタイプについて明確な答えは得られなかったとのことですが、これは発作の症状や検査結果から判断が難しい場合があるためです。でも、治療法がないわけではありませんので、安心してください。
今後の治療について
- 詳しい検査:現在の担当医に、てんかんのタイプを特定するために、より詳しい検査ができるか相談してみましょう。長時間のビデオ脳波検査や頭部MRIなどが役立つかもしれません。
- セカンドオピニオン:他の専門医の意見を聞くのもよい方法です。てんかんを専門に診ている医療機関に相談することで、新しい視点からの診断や治療法の提案が得られるかもしれません。
- 薬の見直し:現在の薬が合っているか、他の薬がより効果的かもしれません。担当医に薬の効果や副作用について相談し、必要なら変更を検討してもらいましょう。
- 外科治療:薬で発作が抑えられない場合、手術を考えることもあります。手術で発作の原因となる部分を取り除いたり、電気刺激を与える方法があります。外科治療が適しているかどうかは、担当医とよく相談してみてください。
てんかんとの付き合い方
てんかんは、適切な治療と生活の工夫で発作をコントロールし、普通の生活を送ることができます。
- 規則正しい生活:睡眠不足や疲れ、ストレスは発作を引き起こすことがあります。規則正しい生活を心がけ、十分な睡眠をとり、ストレスを減らすようにしましょう。
- 飲酒の制限:アルコールは発作の原因になることがありますので、控えめにしましょう。
- 薬の服用:処方された薬は、指示通りにきちんと飲むことが大切です。自己判断で薬をやめたり、量を変えたりしないでください。
- 運転免許:てんかんの方は、運転免許の取得や更新に制限があります。詳しくは運転免許センターに問い合わせてみてください。
まとめ
てんかんのタイプが特定できなくても、適切な治療法を見つけることは可能です。担当医に相談したり、セカンドオピニオンを受けたりして、よりよい治療法を見つけましょう。また、てんかんとの付き合い方を工夫することで、発作をコントロールし、充実した生活を送ることができます。どうぞお大事になさってくださいね。
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