肝機能異常と摂食障害で転院先の科を知りたい
40代・女性のご相談
ご相談いただきありがとうございます。摂食障害で入院されている中、少し食べるだけで肝機能の数値が非常に高くなってしまうとのこと、本当にお辛い状況ですね。体重が少なく、肝機能にも問題があるため、専門的な治療が必要です。ご本人だけでなく、ご家族も心配な日々を過ごされていることでしょう。
肝機能についてですが、ASTやALTという数値は、肝臓の細胞が壊れると上がります。数値が高いほど肝臓に負担がかかっていることを示しています。1000を超える数値は、急性肝炎などでも見られることがあります。摂食障害による低栄養状態が続くと、肝臓に必要な栄養が不足し、肝機能が低下することがあります。
急に食事を再開すると、肝臓に負担がかかり、肝機能が悪化することもあります。そのため、栄養状態を改善しつつ、肝機能を回復させる治療が必要です。
現在の病院から転院を勧められているとのことですが、摂食障害と肝機能障害の両方に対応できる病院を選ぶことが大切です。精神科と消化器内科がある総合病院が望ましいでしょう。
転院先の診療科については、病院の方針によりますが、精神科を中心に治療を進めながら、肝機能や栄養の補充については消化器内科がサポートする形が考えられます。その逆もあり得ます。
具体的な病院名はお伝えできませんが、大学病院や大きな病院であれば対応可能なところも多いです。また、治療が長引く場合は、長期の入院が可能な病院が適していることもあります。
転院先を探す際は、今の病院の医師や看護師、ソーシャルワーカーと相談しながら進めることが大切です。退院後のフォローやご家族の通院のしやすさなど、希望があればしっかり伝えてください。ただし、希望する病院に空きがない場合もあることをご了承ください。
どうかお大事になさってください。少しでも安心して治療に専念できるよう、心から願っています。
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