迷走神経反射の可能性と再受診の必要性について教えてください。
20代・女性のご相談
ご相談いただきありがとうございます。排便時の強い腹痛やめまい、冷や汗などの症状でお困りとのことですね。日常生活にも影響が出ているとのことで、大変なご心労をお察しします。
迷走神経反射というのは、特定の刺激によって体が過剰に反応し、血圧や心拍数が下がることで、めまいや失神、吐き気、冷や汗などの症状が出ることがあります。排便時のいきみが原因になることもあり、ほかにも強い痛みやストレス、長時間立ちっぱなしなどがきっかけで起こることもあります。
今回のご相談では、排便時の強い腹痛やめまい、冷や汗に加えて、指先のしびれや動かしにくさもあるとのことですね。これらの症状は、迷走神経反射でよく見られるものです。
腹痛は便秘などが原因で起こりやすく、排便の刺激で迷走神経反射が起こることがあります。排便時やその直後にめまいや吐き気、意識が遠のく感じがしたり、立てなくなったりふらついたりすることがあります。
指先のしびれは、強い痛みなどで呼吸が速くなり、過呼吸になったために起こることが考えられます。これは過呼吸症候群と呼ばれるもので、左右対称に起こり、足先に出ることもあります。場合によっては、指先だけでなく腕や肘に広がることもあります。
過呼吸の対処法としては、ゆっくり深呼吸をして、特に息を吐くことを意識すると落ち着いてきます。袋を使って呼吸する方法もありますが、あまり効果的ではないことが多いです。
しびれた手足の指先は、治るまでに時間がかかることがあります。もし他の症状が治ったあとも続く、悪化する、片側だけに現れる場合は、他の原因も考えられるので、早めに医師に相談することをおすすめします。
【次のステップ】
1. 便秘の解消
迷走神経反射を完全に防ぐのは難しいですが、便秘などの原因を避けることが大切です。普段から食事や水分をしっかり摂るように心がけ、便秘にならないようにしましょう。必要に応じて便秘薬を用意しておくのもよいですね。
2. 強い腹痛の原因を探る
腹痛が便秘と関係している場合は、便秘の治療をしっかり行いましょう。また、生理周期に合わせて痛みが強くなる場合は、婦人科の病気が影響している可能性もあるので、一度診てもらうのもよいかもしれません。
しびれについては、以下のような場合には医師に相談することをおすすめします。
- 片側にしびれがある
- 他の状況でもしびれが出る
- 他の症状が治まっても、しびれが続く
【まとめ】
腹痛やめまい、冷や汗に加えて、しびれがあるとのことですが、しびれが続く場合や悪化する場合は、早めに医師に相談することをおすすめします。まずはかかりつけの医師に相談するとスムーズかと思います。どうぞお大事になさってください。
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