気管支喘息で治療中ですが、呼吸困難が再燃し「過換気症候群」の診断でクロチアゼパムも服用開始となりました。今後が不安です。
匿名さんの相談
60代 / 女性
こちらの回答は、相談日時点の情報です。最新の情報は公開日が新しいQ&Aか、ご自身ででご相談いただくことでご確認いただけます。
この相談に回答した医師
ユビー医師チーム
ご相談いただきありがとうございます。
5年前から咳や呼吸困難の症状が続いており、ご不安な気持ち、よくわかります。長い間、症状が改善せず、さまざまな病院を受診されてきたとのこと、本当にお疲れさまでした。
今回のご相談内容から、いくつか気になる点がございますので、お話しさせていただきます。
【症状の原因となる疾患について】
まず、気管支喘息と診断され、ステロイド剤や吸入薬を使用されていたにもかかわらず、効果が得られなかったとのこと。その後、病院で過換気症候群と診断され、抗不安薬であるクロチアゼパムを服用したところ、症状が改善したとのことですが、この診断について、もう少し詳しく検討する必要があるかもしれません。
過換気症候群は、不安やストレスなどが原因で呼吸が速く浅くなり、血液中の二酸化炭素濃度が低下することで、息苦しさやめまい、手足のしびれなどの症状が現れる状態です。確かに、クロチアゼパムなどの抗不安薬は、過換気症候群の症状を一時的に緩和する効果があります。
パニック障害は、このような突発的な不安がいつ生じるかわからず、常に不安を感じ、その不安がかえって発作を誘発してしまう循環に入ってしまい、外出などの行動が制限される病気です。
クロチアゼパムは、確かに長期連用により依存性や耐性が生じる可能性があります。そのため、自己判断で服用量を増やしたり、急に服用を中止したりすることはせず、必ず医師の指示に従って服用してください。
あまりにもクロチアゼパムの量が増えている場合は、通常はSSRI(抗うつ薬の一種)などが使われることが一般的です。SSRIによって不安が改善し、クロチアゼパムの使用量を減らせる場合があります。
現在通院されているのは呼吸器内科でしょうか。もし可能であれば、精神科や心療内科の医師を受診して相談してみるのがよいと思われます。
【精神科・心療内科の選び方】
精神科・心療内科を選ぶ基準は、先生との相性も重要ですが、日本精神神経学会の専門医や、精神保健指定医という資格を持った医師が所属しているクリニックや病院をおすすめします(資格がない場合、精神科の経験が浅い医師である可能性があります)。ホームページなどでご確認のうえ、受診されることをおすすめします。
【まとめ】
- 呼吸器内科と精神科・心療内科の両方の専門医に相談することをおすすめします。
- クロチアゼパムはたしかに依存性や耐性が生じる可能性はゼロではないので、自己判断で調整せず必ず医師の指示に従って服用してください。
- 過換気症候群やパニック障害は、適切な治療を受けることで症状が改善する可能性があります。コントロール不良なら、SSRIという抗うつ薬などが用いられるのが一般的です。焦らず、医師と相談しながら、あなたに合った治療法をみつけていきましょう。
お近くの呼吸器内科と精神科は、こちらから検索できますのでご活用ください。
公開日:
相談日:
お探しの情報は、見つかりましたか?
さまざまな病気のQ&Aを掲載していますので
ほかのページもみていただくと
お探しの情報が見つかるかもしれません
こちらの回答は、相談日時点の情報です。最新の情報は公開日が新しいQ&Aか、ご自身ででご相談いただくことでご確認いただけます。
ユビー病気のQ&Aとは?
現役の医師が、患者さんの気になることや治療方法について解説しています。ご自身だけでは対処することがむずかしい具体的な対応方法や知識などを知ることができます。
病気・症状から探す医師・医療機関の方はコチラ