気管支喘息で治療中ですが、呼吸困難が再燃し「過換気症候群」の診断でクロチアゼパムも服用開始となりました。今後が不安です。

5年ほど前、軽い咳と呼吸困難が続き、呼吸器科を受診したところ「気管支喘息」と診断され、ステロイド剤や吸入薬を処方されました。 当初は吸入薬で呼吸が楽になりましたが、今年に入ってから効果がなくなり、呼吸困難が続いています。 セカンドオピニオンを求めて何度か病院を変え、ステロイド剤や異なる吸入器を処方されましたが、改善はみられませんでした。 4つ目の病院でさまざまな検査を受けた結果、「過換気症候群」と診断され、クロチアゼパムを処方されました。医師からは、この薬で呼吸が楽になるなら、不安やストレスなど心に問題があると指摘されました。 思い当たる節があったため、帰宅後すぐに服用したところ、30分ほどで呼吸が楽になりました。 しかし、体調によっては6時間ほどで再び呼吸困難になり、再度薬を服用するという状態が続いています。医師からは、この薬は依存性があると説明を受けています。 このまま薬を飲み続けてよいのか、根本的な解決策はあるのか、服用量が増えてしまわないかなど、不安でいっぱいです。 また、症状から自分で調べたところ、これはパニック障害の症状の可能性もあるのでしょうか。 過換気症候群による呼吸困難は、いつか治るのでしょうか。また、薬に頼らずに呼吸を楽にする方法はあるのでしょうか。アドバイスをいただけると幸いです。
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匿名さんの相談

60代 / 女性

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回答

この相談に回答した医師

ユビー医師チーム

ご相談いただきありがとうございます。

5年前から咳や呼吸困難の症状が続いており、ご不安な気持ち、よくわかります。長い間、症状が改善せず、さまざまな病院を受診されてきたとのこと、本当にお疲れさまでした。

今回のご相談内容から、いくつか気になる点がございますので、お話しさせていただきます。

【症状の原因となる疾患について】

まず、気管支喘息と診断され、ステロイド剤や吸入薬を使用されていたにもかかわらず、効果が得られなかったとのこと。その後、病院で過換気症候群と診断され、抗不安薬であるクロチアゼパムを服用したところ、症状が改善したとのことですが、この診断について、もう少し詳しく検討する必要があるかもしれません。

過換気症候群は、不安やストレスなどが原因で呼吸が速く浅くなり、血液中の二酸化炭素濃度が低下することで、息苦しさやめまい、手足のしびれなどの症状が現れる状態です。確かに、クロチアゼパムなどの抗不安薬は、過換気症候群の症状を一時的に緩和する効果があります。

パニック障害は、このような突発的な不安がいつ生じるかわからず、常に不安を感じ、その不安がかえって発作を誘発してしまう循環に入ってしまい、外出などの行動が制限される病気です。

クロチアゼパムは、確かに長期連用により依存性や耐性が生じる可能性があります。そのため、自己判断で服用量を増やしたり、急に服用を中止したりすることはせず、必ず医師の指示に従って服用してください。

あまりにもクロチアゼパムの量が増えている場合は、通常はSSRI(抗うつ薬の一種)などが使われることが一般的です。SSRIによって不安が改善し、クロチアゼパムの使用量を減らせる場合があります。

現在通院されているのは呼吸器内科でしょうか。もし可能であれば、精神科や心療内科の医師を受診して相談してみるのがよいと思われます。

【精神科・心療内科の選び方】

精神科・心療内科を選ぶ基準は、先生との相性も重要ですが、日本精神神経学会の専門医や、精神保健指定医という資格を持った医師が所属しているクリニックや病院をおすすめします(資格がない場合、精神科の経験が浅い医師である可能性があります)。ホームページなどでご確認のうえ、受診されることをおすすめします。

【まとめ】

  • 呼吸器内科と精神科・心療内科の両方の専門医に相談することをおすすめします。
  • クロチアゼパムはたしかに依存性や耐性が生じる可能性はゼロではないので、自己判断で調整せず必ず医師の指示に従って服用してください。
  • 過換気症候群やパニック障害は、適切な治療を受けることで症状が改善する可能性があります。コントロール不良なら、SSRIという抗うつ薬などが用いられるのが一般的です。焦らず、医師と相談しながら、あなたに合った治療法をみつけていきましょう。

お近くの呼吸器内科と精神科は、こちらから検索できますのでご活用ください。

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