慢性疲労症候群と診断されていますが、病院に行くべきか知りたいです。
50代・女性のご相談
慢性疲労症候群と診断されてから長い時間が経過していますが、現在の医師はこの症状を診てくれず、近くに診療可能な医師もいない状況です。過去には不安神経症や気分変調症と診断され、家庭環境や夫との関係、老後の不安もあり、経済的自立を目指したいと思っていますが、日々の生活が困難です。
朝は頭が重く、起き上がるまでに時間がかかり、夕方には頭痛が頻繁に起こります。動けるのは食事の準備や通院時のみで、お風呂に入ることも少なく、入った後に疲れて頭痛がすることもあります。体の痛みもあり、以前は線維筋痛症と診断されましたが、現在は身体表現性疼痛障害とされています。特に手足の指の関節が痛みます。
周囲から生活を正すように言われますが、動けず働くこともできません。近くに診てくれる医師がいない場合、自分にできることは何か、また現在も慢性疲労症候群なのか、それとも単なる怠惰なのかを知りたいです。どのように対処すれば良いのか、アドバイスをいただけると助かります。
ご相談いただきありがとうございます。長い間、不調と向き合ってこられたこと、本当に大変だったと思います。あなたの状況に心から寄り添いたいと思います。
慢性疲労症候群(CFS)は、ただの疲れではなく、体のエネルギーを作る仕組みや免疫の働きに問題がある病気です。
【CFSの主な特徴】
- 強い疲れが半年以上続く(休んでも良くならない)
- 考えがまとまらなかったり、集中しづらくなる(ブレインフォグと呼ばれます)
- 頭痛や筋肉、関節の痛み
- 眠っても疲れが取れない
- 立ち上がると気分が悪くなる
あなたの症状(疲れやすさ、頭痛、痛み、動けない、朝起きられない)は、CFSの特徴に当てはまるかもしれません。
1. 慢性疲労症候群(CFS)について
慢性疲労症候群は、原因がはっきりしない強い疲れが長く続く病気です。疲れに加えて、微熱や頭痛、筋肉痛、眠れない、集中できないといった症状が出ることもあります。以前にCFSと診断されたとのことですが、症状が変わっているかもしれませんので、専門の医師に診てもらうことをお勧めします。
2. 専門医の受診について
近くにCFSを診てくれる医師がいない場合は、他の地域で専門医を探したり、今の心療内科の先生に相談して紹介してもらうのも良い方法です。CFSの診断や治療は専門的な知識が必要ですので、自己判断せずに医療機関を受診してください。
3. ご自身でできること
専門医の診察を受けるまでの間、以下のことを試してみてください。
- 規則正しい生活を心がける: 睡眠や食事の時間を一定にし、体のリズムを整えましょう。
- 無理のない運動をする: 体力に合わせて、軽い運動を取り入れてみてください。
- ストレスをためない: 趣味やリラックスできることを見つけて、ストレスを解消しましょう。
- 家族や周りの人に相談する: 状況や気持ちを理解してもらうことで、心の負担が軽くなることがあります。
あなたが自分の状況を理解し、適切に対応することが、より良い生活への第一歩です。焦らず、あなたのペースで進んでいきましょう。応援しています。
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