妊娠高血圧症候群と診断されましたが、産後の浮腫や悪露、母乳の問題について教えてください。
30代・女性のご相談
先日、妊娠高血圧症候群と診断されました。現在、高血圧の治療も受けています。以下の症状についてご相談させていただきます。
産後1ヶ月以上経過しましたが、足の甲のむくみが改善せず、悪露がまだ続いています。また、頻回授乳しても母乳が出ないという問題も抱えています。これらの症状が妊娠高血圧症候群だけが原因なのか、ほかに原因があるのか知りたいです。
頭痛も続いており、非常に不安です。これらの症状に対してどのように対処すればよいのか、アドバイスをいただけると助かります。どうかよろしくお願いいたします。
ご相談いただきありがとうございます。産後1ヶ月以上経っても足の甲がむくんでいたり、悪露が続いていたり、頻繁に授乳しても母乳が出にくいといった症状でお悩みなのですね。心配なお気持ち、よくわかります。
まず、妊娠高血圧症候群についてお話ししますね。この症状は妊娠中や産後に血圧が高くなったり、体がむくんだりすることがあります。通常、産後は徐々によくなることが多いのですが、重い場合は1ヶ月以上続くこともあります。この場合、産婦人科の先生だけでなく、内科の先生とも相談しながら治療を進めることが大切です。
さて、あなたの症状について少し詳しくお話ししますね。
- 足の甲のむくみ:妊娠高血圧症候群では体に水分がたまりやすく、むくみが出ることがあります。多くの場合、時間とともによくなりますが、腎臓の働きが影響していることも考えられます。
- 悪露:通常、産後4〜6週間で落ち着きますが、個人差があります。妊娠高血圧症候群が影響して、体の回復が遅れることもあります。
- 母乳:母乳の出方には個人差があり、ホルモンのバランスや疲れ、ストレスなどが影響することがあります。妊娠高血圧症候群が原因で母乳が出にくくなることもあります。
これらの症状は、妊娠高血圧症候群以外の原因でも起こることがあります。例えば、甲状腺の問題や心臓の病気、子宮の感染症などが考えられます。また、母乳が出にくい場合は、乳腺炎や乳管の詰まりも原因かもしれません。
次の診察の予定がない場合でも、かかりつけの産婦人科で相談してみてください。必要に応じて、他の専門の先生を紹介してもらえることもあります。
まとめ
産後1ヶ月以上続くむくみや悪露、母乳の出にくさは、妊娠高血圧症候群の影響かもしれませんが、他の原因も考えられます。自然によくなることもありますが、心配な場合は産婦人科で相談し、必要な検査や治療を受けることをおすすめします。あなたの体調が少しでも早くよくなるよう、心から願っています。
公開日:
相談日:
初めての方へ
ユビー病気のQ&Aとは?
現役の医師が、患者さんの気になることや治療方法について解説しています。ご自身だけでは対処することがむずかしい具体的な対応方法や知識などを知ることができます。
病気・症状から探す医師・医療機関の方はコチラ