大腸ポリープと胃ポリープの生検後について教えてください。
50代・男性のご相談
ご相談いただきありがとうございます。大腸ポリープの切除と胃ポリープの生検を受けられた後の経過について、不安なお気持ちをお察しします。
まず、大腸ポリープについてお話ししますね。大腸ポリープは、大腸の内側にできる小さな隆起物です。4mmほどの小さなポリープは、内視鏡検査の際にそのまま取り除くことが多いです。取り除いたポリープは、顕微鏡で詳しく調べて、良性かどうかを確認します。良性であれば、特別な治療は必要ありません。
もし一部にがん細胞が見つかった場合は、取り除いた部分にがん細胞が残っていないか、またはリンパ管や血管に入り込んでいないかを確認します。がん細胞が残っている場合は、追加の治療が必要になることもありますが、ほとんどの大腸ポリープは良性です。
良性のポリープでも、10mmを超えるとがん細胞が混ざることがありますが、しっかり取り除けていれば追加の治療は不要です。年に1回程度の内視鏡検査で経過を見ていくことになります。今回の4mmのポリープは、がん細胞が混ざる可能性は低いと考えられますので、あまり心配しすぎないでくださいね。
次に、胃ポリープについてです。胃ポリープにはいくつか種類があります。見た目だけでは判断が難しいこともあるため、生検を行って詳しく調べることが多いです。ポリープの色や形によっては、悪性の可能性も考えられるため、検査を受けることは大切です。
【今後の見通し】
検査結果が出るまでは不安かもしれませんが、大腸ポリープの大きさや形から考えると、悪性の可能性は低いと思われます。結果が良性であれば、定期的な内視鏡検査で経過を見ていくことになるでしょう。もし悪性であっても、完全に取り除けていれば、定期的な検査で十分です。
胃ポリープについては、検査結果を待って次のステップを考えることになります。どんな結果でも、しっかりサポートしていきますので、一緒に乗り越えていきましょう。何か気になることがあれば、いつでもご相談くださいね。
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