頭痛と慢性咳の原因について、どの科を受診すべきか教えてください。
20代・男性のご相談
心配な症状が続いているとのことですね。左後頭部の痛みや、頭全体が締め付けられるような感覚、明け方の咳、そして倦怠感があると伺いました。すでに内科で風邪の治療を受けているとのことですが、症状が改善しない場合は、他の病気の可能性も考えてみましょう。
もう少し具体的な症状をお伺いする必要がありますが、以下のような病気が考えられますので、参考にしてください。
1. 髄膜炎
髄膜炎は、脳と脊髄を覆う膜に炎症が起こる病気です。細菌やウイルスが原因で、頭痛や発熱、嘔吐、首の痛み、光に敏感になるなどの症状が現れます。もし発熱が続くようなら、早めに受診することをおすすめします。早期の診断と治療が大切です。
2. 椎骨動脈解離
首の後ろにある血管が破れることで起こる病気です。頭痛や、場合によっては麻痺などの症状が出ることがあります。首を過度に動かしたあとに頭痛が始まった場合は、この病気の可能性があります。安静にして、必要であれば医療機関での治療を受けましょう。
3. 緊張型頭痛
肩や首の筋肉が緊張することで起こる頭痛です。ストレスや長時間のパソコン作業、悪い姿勢が原因となることが多いです。肩や首のこりをほぐすことや、ストレスを解消することが効果的です。
4. 片頭痛
頭の血管が拡張することで起こる頭痛です。ズキズキとした痛みや吐き気、光や音に敏感になることがあります。静かな暗い部屋で休むことや、頭痛薬の服用が助けになります。
5. 後頭神経痛
首の後ろの神経が刺激されて起こる痛みです。筋肉の緊張やストレスが原因となることがあります。薬での治療や、ストレッチが効果的です。
もし症状が続くようであれば、脳神経内科での検査を考えてみてください。髄膜炎や椎骨動脈解離の可能性がないか確認し、必要に応じて適切な対処法を試してみましょう。
お近くの医療機関を探す際には、インターネットでの検索もご活用ください。どうぞお大事になさってくださいね。お困りのことがあれば、いつでもご相談ください。
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