気管支炎で高熱が続くのは普通ですか?
10代・女性のご相談
子ども(小学生)が学校の持久走の後に体調を崩し、約10日間にわたり39〜40度の高熱と痰の絡む咳が続いています。インフルエンザ、コロナ、マイコプラズマの検査はすべて陰性でした。
痰切りと咳止めを処方されましたが、症状は改善されず、抗生剤を服用して1週間が経過しています。レントゲン検査の結果、気管支炎と診断されましたが、依然として午前中は37度程度まで下がるものの、昼から夕方にかけて再び39度の熱が出ます。
酸素濃度は問題なく、食欲はあまりないものの、ある程度は食べられています。症状が特に悪化も良化もしていないため、気管支炎でここまで高熱が続くことがあるのか、心配しています。どのように対処すればよいのか、アドバイスをいただけると助かります。
お子様が高熱と咳で10日間も苦しんでいるとのこと、とても心配ですね。インフルエンザやコロナウイルス、マイコプラズマ肺炎の検査は陰性で、レントゲンで気管支炎と診断されたとのこと。抗菌薬を飲んでも高熱と咳が続いているのは、本当におつらいことと思います。
一般的に、気管支炎はウイルスが原因で起こることが多く、細菌が原因になることは少ないです。お子様の場合、ウイルス性の気管支炎の可能性が高く、抗菌薬が効かないのかもしれません。また、10日間も高熱が続くのはあまり一般的ではないので、他の病気の可能性も考えられます。
以下の点について、もう一度、医療機関に相談してみてください。
次のステップ
1. 医療機関への再受診
- 現在の症状や経過を詳しく医師に伝え、追加の検査が必要かどうか相談しましょう。
- 特に、血液検査で炎症の具合や白血球の数を確認することが大切です。
- 必要に応じて、胸部の詳しい画像検査も検討されるかもしれません。
2. 水分補給
- 高熱が続くと脱水になりやすいので、こまめに水分を摂るようにしましょう。
- 水分が不足すると、痰が濃くなり、咳が出やすくなることもあります。
3. 安静
- 十分な休息と睡眠をとって、体力を回復させましょう。
- 体を休めることで、免疫力が高まり、病気の回復が早まります。
4. 湿度の管理
- 部屋の湿度を適切に保つことも大切です。
- 乾燥した空気は喉を刺激し、咳を悪化させることがあります。
- 加湿器を使ったり、濡れタオルを部屋に干したりして、湿度を50~60%に保ちましょう。
5. 食事
- 食欲がないとのことですが、消化のよいものを少しずつでも食べるようにしましょう。
- 栄養を摂ることで、体力が回復し、病気と戦う力がつきます。
考えられる病気
1. ウイルス感染症
- アデノウイルスやRSウイルスなど、さまざまなウイルスが気管支炎の原因になります。
- 多くの場合、自然に回復しますが、症状が長引くこともあります。
2. 細菌感染症
- 肺炎球菌などが原因で、気管支炎や肺炎を起こすことがあります。
- 抗菌薬による治療が必要です。
3. 喘息
- 気管支が慢性的に炎症を起こし、咳や息苦しさが現れる病気です。
- 運動をきっかけに症状が悪化することがあります。
4. その他
- まれに、がんや自己免疫疾患などが原因で、発熱や咳が続くこともあります。
まとめ
お子様の症状はウイルス性の気管支炎の可能性が高いですが、他の病気の可能性もあります。医療機関に再度相談し、適切な検査や治療を受けてください。どうかお大事になさってくださいね。
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