脳浮腫と顔面麻痺、形成外科での治療可能性について教えてください。
60代・女性のご相談
3か月前に脳浮腫と診断され、非常に不安を感じています。
私は髄膜腫のため、半年前にガンマナイフの手術を受けました。その後、歯の根幹治療を始めた際に、ひどい頭痛と顔面の痛みが生じました。上顎の歯を抜歯し、膿袋も大きかったため、顔面麻痺や耳の聞こえの悪さ、物が二重に見えるといった症状が現れています。
鍼治療により顔面麻痺は少し改善しましたが、左の眉毛が下がり、鼻も左に曲がっています。昨年末に自動ドアにぶつかり、左目あたりが腫れた際に鼻の軟骨を打ってしまい、その影響で鼻が左に寄っているのではと耳鼻科で診断されました。
歯科では抜歯が原因かもしれないと言われ、耳鼻科では脳浮腫が原因ではないかと指摘されています。私はこれが形成外科で治療可能かどうか、また手術のリスクについても心配しています。どのようにすれば元の顔に戻れるのか、アドバイスをいただけると助かります。
ご相談いただきありがとうございます。髄膜腫の治療や歯の治療をきっかけに、脳浮腫が発症し、顔面麻痺や視覚の問題、鼻の変形が出ているとのことですね。ご不安なお気持ち、よくわかります。
まず、現在の症状について整理してみましょう。
- 脳浮腫:数か月前にガンマナイフ治療を受けた後、3か月前にMRIで脳浮腫と診断されたとのことですね。顔面麻痺や耳の聞こえにくさ、物が二重に見えるといった症状は、脳浮腫が神経に影響を与えている可能性があります。
- 顔面麻痺:歯の治療後にひどい頭痛と顔の痛みがあり、その後、顔面麻痺が出たとのことですね。鍼治療で少し改善が見られたのは良かったです。
- 鼻の変形:左の眉毛が下がり、鼻が左に曲がっているとのことですが、昨年末の事故が影響しているかもしれません。
【今後の見通しと対応について】
- 脳浮腫:脳浮腫の原因や状態を詳しく調べることが大切です。脳神経外科で定期的にMRI検査を受け、脳浮腫の変化や神経への影響を確認しましょう。脳浮腫が改善すれば、顔面麻痺や視覚の問題、耳の聞こえにくさも良くなる可能性があります。
- 顔面麻痺:鍼治療での改善が見られたようですが、リハビリも効果的な場合があります。リハビリテーション科で専門的な指導を受けることを考えてみてください。また、形成外科で表情の改善を目的とした再建術について相談するのも一つの方法です。
- 鼻の変形:形成外科で鼻の状態を詳しく見てもらい、治療方針を相談しましょう。手術による矯正も可能ですが、リスクもあるため、医師とよく話し合い、メリットとデメリットを理解した上で決めることが大切です。
【まとめ】
現在の症状は、脳浮腫、顔面麻痺、鼻の変形が複雑に絡み合っているかもしれません。それぞれの症状に対して、適切な専門医を受診し、治療方針を相談することが重要です。脳浮腫の経過観察、顔面麻痺のリハビリや形成外科での評価、鼻の変形の治療など、多方面からのアプローチが必要です。どうぞお体を大切になさってください。お力になれることがあれば、いつでもご相談くださいね。
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