筋挫傷(肉離れ)の治療と生活での注意点について教えてください。
30代・女性のご相談
筋肉の痛みに悩まされているとのこと、不安なお気持ちお察しします。現時点では、肉離れ以外の可能性も考えられますが、一般的に肉離れは運動中にふくらはぎや膝の裏の筋肉を痛めることで起こることが多いです。もし運動やケガに心当たりがあるなら、その可能性は高いかもしれません。
一方で、特に思い当たることがない場合は、坐骨神経痛やエコノミークラス症候群の可能性も考えられます。診察時にこれらの可能性も考慮されていると思いますが、症状が続くようであれば、再度ご相談されると安心です。
「肉離れで手術が必要になることはあるのか」というご質問についてですが、ほとんどの場合、安静や湿布、痛み止め、リハビリテーションなどの保存療法で治りますので、手術が必要になることは少ないです。
「肉離れになったら、あまり歩かない方がいいのか」というご質問については、痛みの程度にもよりますが、完全に動かない必要はありません。ただし、アキレス腱損傷の場合は、痛みを我慢して歩き続けると症状が悪化することがあります。1週間ほどで症状が改善しない場合は、再度診察を受けることをおすすめします。
ご自宅から駅が遠く、安静が難しいとのことですが、できる範囲で安静を心がけ、無理のない範囲で歩くようにしましょう。テーピングが難しい場合は、無理に行う必要はありません。
エコノミークラス症候群は、長時間同じ姿勢で座っていることで足に血栓ができる病気です。ふくらはぎの強い痛みや片側の足のむくみがある場合は、医師にご相談ください。
【次のステップ】
1. 定期的な通院
- 現在の治療を続け、医師の指示に従って定期的に診察を受けましょう。
- 痛みの経過やリハビリの進め方について、医師と相談しながら治療を進めていくことが大切です。
2. 無理のない運動
- 痛みが強い場合は安静を優先し、痛みが落ち着いたら無理のない範囲で日常生活に戻りましょう。
【まとめ】
肉離れは通常、保存療法で治ります。安静を心がけ、無理のない範囲で歩くようにしましょう。エコノミークラス症候群や坐骨神経痛の可能性も考えられますが、肉離れとは異なる症状や経過になります。症状が続くようであれば、しっかりと通院を続けましょう。お大事になさってください。
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