微熱と発熱を繰り返しています。血液検査やCTでは異常ありませんでした。原因は何が考えられるでしょうか?
30代・男性のご相談
夏ごろから微熱や発熱が続いていて、体がほてる感じがするとのことですね。ご心配な気持ち、よくわかります。
これまでに3回の血液検査やCT、X線、心電図、尿検査を受けても異常が見つからないとのことで、不安なお気持ちもあるかと思います。お仕事や趣味に影響が出るほどの疲れやすさがあり、眠りが浅くて疲れがとれないのはつらいですよね。ただ、日中の眠気や他の症状はないとのことですね。
考えられる原因
現時点では情報が限られているため、原因を特定するのは難しいですが、いくつかの可能性があります。
1. 自律神経の乱れ
ストレスや生活習慣の変化が原因で、自律神経のバランスが崩れることがあります。これにより、微熱やほてり、疲れやすさ、不眠などの症状が出ることがあります。
2. 甲状腺の問題
甲状腺ホルモンが多く分泌されると、代謝が活発になり、動悸や発汗、微熱、体重減少、疲れやすさなどの症状が出ることがあります。ただ、血液検査で異常が見つかっていないので、可能性は低いかもしれません。
3. 更年期の影響
ホルモンの変化で、疲れやすさやほてり、発汗、不眠、気分の落ち込みなどが起こることがあります。ただ、年齢的には少し早いかもしれません。
4. 慢性疲労症候群
原因不明の強い疲れが長期間続き、日常生活に影響を与えることがあります。微熱や筋肉痛、関節痛、頭痛、睡眠の問題、集中力の低下なども伴うことがあります。
5. 心因性発熱
精神的なストレスや不安が原因で、体温が上がることがあります。この場合、検査では異常が見つからないことが多いです。
次のステップ
1. 経過観察
今のところ検査で異常が見つかっていないので、適度な運動でリフレッシュしながら、しばらく様子を見るのもひとつの方法です。ただし、症状が続く場合は、専門の診療科を受診することを考えてみてください。
2. 心療内科の受診
自律神経の乱れや心因性発熱の可能性を考えるために、心療内科で専門医の診察を受けることをおすすめします。
3. 内分泌内科の受診
甲状腺の問題やホルモンの影響を調べるために、内分泌内科でホルモン検査を受けることをおすすめします。
対処法
- 生活習慣の見直し: 十分な睡眠、バランスのよい食事、適度な運動を心がけ、規則正しい生活を送りましょう。
- ストレス : ストレスをため込まないように、リラックスできる時間を作ったり、趣味を楽しんだりしてみましょう。
- 体温調節: 薄着をしたり、涼しい場所で過ごしたりして、体温を調整しましょう。
- 水分補給: こまめに水分を摂ることを心がけましょう。
まとめ
夏ごろからの微熱や発熱、ほてりの原因としては、自律神経の乱れや甲状腺の問題、更年期の影響、慢性疲労症候群、心因性発熱などが考えられます。今のところ検査で異常が見つかっていないので、経過を見守るのもひとつの方法ですが、症状が続く場合は、心療内科や内分泌内科で専門医の診察を受けることをおすすめします。また、生活習慣の見直しやストレス軽減、体温調節、水分補給なども試してみてください。どうぞお大事になさってくださいね。
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