心不全と診断されました。利尿薬のみの治療で良いのでしょうか?
50代・女性のご相談
ご相談いただきありがとうございます。心不全と診断されて、利尿薬だけで大丈夫なのか、また冷たい水をたくさん飲むことが影響しているのか、不安に感じていることと思います。
心不全の診断について
心不全の診断は、いくつかの検査を組み合わせて行います。心臓の超音波検査では異常がなく、心電図でT波に異常があるとのことですが、心電図は心臓の状態を知るために大切な検査です。T波の異常は、心筋に十分な血流がないことを示すことが多いですが、貧血や甲状腺の問題、電解質のバランスが崩れている場合にも見られることがあります。血液検査でBNPの値が以前は高かったけれど、今は正常になっているとのことなので、心不全が良くなっている可能性があります。冷たい水をたくさん飲むことについてですが、確かに水分を摂りすぎると心臓に負担がかかることがありますが、それだけで心不全になることは考えにくいです。
更年期障害について
更年期障害の症状として、疲れやすさや動悸、息切れ、むくみなどがあり、心不全と似た症状が出ることがあります。ホルモン補充療法を始めて1ヶ月とのことなので、更年期障害の症状が良くなってきているかもしれませんね。
今後の治療方針について
利尿薬は、体の余分な水分を排出して心臓の負担を軽くする薬です。今のところ、利尿薬だけで大丈夫かどうかは、心エコーやMRIなどの検査結果を見て判断されます。心不全の治療は、症状や検査結果を総合的に見て行われますので、まずは担当の先生としっかり相談して、納得のいく治療方針を決めてくださいね。
【まとめ】
心不全の診断は、いくつかの検査結果を見ながら総合的に判断されます。また、更年期障害の症状も心不全と似ていることがあるので、しっかりと見分けることが大切です。どんなことでも不安なことがあれば、遠慮せずに医師に相談してくださいね。あなたの健康を心から応援しています。
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