アルコール依存症・アルコール離脱せん妄
監修医師阿部 吉倫内科
- 更新日
- 2024/04/26
- 公開日
- 2020/09/03
アルコール離脱症候群とは
飲酒の中止に伴って、手の震え、脱力、頭痛、幻覚、意識障害などの症状を生じる状態のことです。
「アルコール離脱症候群」とはどのような病気ですか?
長期間お酒を飲んでいた人が、急にお酒を減らしたりやめたりしたときに起こる、体の不調です。
アルコール離脱症候群とは、長期間お酒を飲んでいた人が急にお酒を減らしたりやめたりしたときに起こる、体の不調です。一時的な不眠や手の震えから、意識がもうろうとするなど命に関わる重い症状まで、さまざまな症状が現れます。体の中の電解質のバランスが崩れることもあります。重症の場合は「せん妄」と呼ばれる意識障害の状態になることもあります。
症状はお酒をやめて、数時間から数日以内に出ることが多く、放置すると危険です。気になる症状がある場合には、早めに医療機関を受診し、医師へ相談するようにしましょう。
アルコール離脱症候群の症状
アルコール離脱症候群の症状のピークはいつ頃ですか?
早期の離脱症状の場合、最終飲酒後24時間にピークがあるとされています。
アルコール離脱症候群の症状のピークは、早期の離脱症状の場合、最終飲酒後24時間にピークがあるとされています。一般的には、禁酒の開始や飲酒量の大幅な減少によって血中アルコール濃度が下がり、8~24時間以内に手の震えや不安、発汗などの症状が現れます。
さらに重い症状として、意識が混乱する「振戦せん妄」や、けいれん発作が起こることがあり、これらは飲酒をやめてから48~72時間以内に起こりやすいとされています。症状の重さや出現のタイミングは人によって異なるため、自己判断せず、気になる症状がある場合には、早めに医療機関を受診し、医師に相談するようにしましょう。
アルコール離脱症候群の症状で熱が出ることはありますか?
体温が上がることはありえます。ほかにも、脈が速くなったり、汗をたくさんかいたりします。
アルコール離脱症候群で熱が出ることはあります。特に、振戦せん妄と呼ばれる状態になると、発熱に加えて、脈が速くなったり、汗をたくさんかいたりします。振戦せん妄は、長期間お酒を飲んでいた人が、急に飲むのをやめたり減らしたりときに起こることがあり、意識がもうろうとしたり、幻覚が見えたりすることもあります。
これらの症状は、命にかかわることもあるため、早めの対応がとても大切です。気になる症状がある場合には、早めに医療機関を受診し、医師へ相談するようにしましょう。
アルコール離脱症候群の症状は何日くらい続きますか?
通常5~7日程度でおさまることが多いとされています。
血中アルコール濃度の急激な低下は、6~8時間以内にアルコール離脱症候群の症状を引き起こす可能性があり、通常24~72時間でピークに達し、5~7日で軽減するとされています。
初期に出やすい症状としては、不安感、手の震え、発汗、吐き気、不眠などがあり、重症の場合には幻覚やけいれんを起こすこともあります。症状の強さや続く期間は、飲酒の量や期間、体の状態によって異なります。気になる症状がある場合には、早めに医療機関を受診し、医師へ相談するようにしましょう。
アルコール離脱症候群ではどのような症状がありますか?
手の震えや発汗、不安、吐き気、興奮、など身体症状や意識の変化が見られます。
アルコール離脱症候群では、以下のような症状がみられます。
- 不眠
- 手の震え(振戦)
- 発汗
- 不安
- せん妄(意識が混乱して、現実と区別がつかなくなる状態)
そのほかにも、吐き気や嘔吐、興奮、頭痛、時間や場所がわからなくなる(見当識障害)、音や光が実際にはないのに見えたり聞こえたりする(幻覚)などの症状が出ることがあります。これらの症状は、アルコールを長期間飲んでいた人が急にやめたときに起こることが多く、重症になると命にかかわることもあります。気になる症状がある場合には、早めに医療機関を受診し、医師へ相談するようにしましょう。
アルコール離脱症候群で吐き気やめまいがするのはなぜですか?
自律神経のバランスが崩れることで、吐き気やめまいがみられることがあります。
アルコール離脱症候群で吐き気やめまいがするのは、長期間アルコールを飲み続けたあとに急にやめることで、自律神経のバランスが崩れるためです。
アルコールは脳を落ち着かせる働きがありますが、飲み続けると体がそれに慣れてしまいます。急にアルコールをやめると、脳が過剰に興奮し、自律神経がうまく働かなくなり、吐き気やめまい、発汗、頻脈などの症状が出ます。
重症の場合は、けいれんや幻覚が現れることもあります。気になる症状がある場合には、早めに医療機関を受診し、医師へ相談するようにしましょう。
アルコール離脱症候群には初期症状はありますか?
初期症状としては、汗をかいたり、脈が速くなったり、手が震えたり、眠れなくなったり、というものがあります。
アルコール離脱症候群の初期症状としては、暑くないのに汗をかいたり、脈が速くなったり、手が震えたり、眠れなくなったり、というものがあります。初期症状のみで時間とともにおさまることもあれば、吐き気や嘔吐、幻覚が見えたり、気持ちが高ぶって落ち着かなくなったり、けいれんを起こしたりするなど、症状が重くなることもあります。
これらの症状は、アルコールを長期間たくさん飲んでいた人が急にやめたときに起こりやすく、体がアルコールに慣れてしまっていることが原因です。重い症状が出ると命にかかわることもあるため、気になる症状がある場合には、早めに医療機関を受診し、医師へ相談するようにしましょう。
アルコール離脱症候群の原因
アルコール離脱症候群の原因は何がありますか?
原因は、長期間の大量飲酒の減量や中止によって起こる脳の神経バランスの乱れです。そもそも、慢性的に大量のアルコールを摂取することが背景です。
アルコール離脱症候群の原因は、長期間の大量飲酒の減量や中止によって起こる脳の神経バランスの乱れです。そもそも、慢性的に大量のアルコールを摂取することが背景にあります。
慢性的にアルコールを摂取すると、中枢神経系に変化が起こります。具体的には、GABA作動性受容体のダウンレギュレーションとグルタミン酸作動性受容体のアップレギュレーションを引き起こします。アルコール摂取を突然中止したり減量したりすると、中枢神経系は興奮亢進状態になり、離脱症状が現れます。これらは軽度の手の震えや不安のみのこともありますし、けいれん発作や振戦せん妄を含む重篤な症状まで多岐にわたります。
アルコール離脱症候群の検査・診断
アルコール離脱症候群のセルフチェックはできますか?
解説欄のチェック項目をご確認いただくか、症状検索エンジン「ユビー」で質問に答えるだけでセルフチェックもできます。
アルコール離脱症候群のセルフチェックは難しいですが、アルコールの摂取を急にやめたり減らしたりしたときに、次のような症状が出た場合は、早急に医療機関を受診しましょう。
また、症状検索エンジン「ユビー」で質問に沿って回答を進めるだけで、アルコール離脱症候群かどうかのセルフチェックができます。ぜひご活用ください。
アルコール離脱症候群の診断基準を教えてください。
大量かつ長期間にわたっていたアルコール使用の中止または減量後に、発汗や脈拍、手の震え、嘔吐、不安、不眠、幻覚、興奮、けいれんなどがみられます。
アルコール離脱症候群の診断基準は、以下の通りです。
- ① 大量かつ長期間にわたっていたアルコール使用の中止(または減量)
- ② 以下のうち2つ以上が、①の数時間~数日以内に発現する
- 自律神経系過活動(例:発汗、脈拍 >100 回/分)
- 手指振戦の増加
- 不眠
- 嘔気または嘔吐
- 一過性の視覚性、触覚性、聴覚性の幻覚または錯覚
- 精神運動興奮
- 不安
- 全般性強直間代発作
- ③ ②の徴候・症状が、苦痛または社会的機能の障害を引き起こしている
- ④ 他の医学的疾患や中毒・精神疾患によるものでない
アルコールの摂取を、急にやめたり減らしたりしたときに、上記のような症状が出た場合は、早急に医療機関を受診しましょう。
アルコール離脱症候群の治療・対処法
アルコール依存症・アルコール離脱せん妄への対処法は?
症状が落ち着く前は集中治療室での管理が望ましい病気です。脳神経の損傷や感染症と症状が類似するため鑑別が重要です。ビタミンB1(チアミン)とベンゾジアゼピン系薬剤が治療の中心になります。特にビタミンB1は本症を疑う状況では可及的速やかに投与されることが望まれます。
アルコール離脱症候群の場合、主にどのような治療をしますか?
ベンゾジアゼピン系の薬で離脱症状の重症化を防ぎつつ、水分やビタミンの補充などを行います。
アルコール離脱症候群が疑われる場合、かかりつけの精神科があれば、そちらに相談してみましょう。身体の症状がたくさんみられたり、興奮が激しい場合は、救急受診のほうがよい場合もあります。
アルコール離脱症候群とは、お酒を急にやめたときに、手の震えや汗、イライラ、不安、不眠などの症状が出る状態です。重い場合には、けいれんや意識がもうろうとすることもあります。放っておくと命にかかわることもあるため、早めの対応が大切です。気になる症状がある場合には、早めに医療機関を受診し、医師へ相談するようにしましょう。
受診の目安・何科を受診するべきか
アルコール離脱症候群が疑われる場合、病院を受診する目安はありますか?
離脱症状の兆候がある場合は、できるだけ早く病院を受診するほうがよいでしょう。かかりつけがあればまず相談をしてみましょう。
アルコール離脱症候群が疑われる場合、不眠やいらいら、手の震えなどの症状があるときは、かかりつけの精神科があれば、まず相談してみましょう。かかりつけがない場合は、できるだけ早く受診できる精神科を探すことが大切です。夜間や休日であれば、精神科の救急窓口に相談するのもよいでしょう。
また、体の症状が強く出ていたり、興奮が激しい場合は、救急外来を受診することが必要になることもあります。アルコール離脱症候群は、放っておくと命にかかわることもあるため、早めの対応が重要です。気になる症状があるときは、我慢せずに医療機関を受診し、医師に相談するようにしましょう。
アルコール離脱症候群の名医の探し方を教えてください。
アルコール依存に関するWebページや、お近くの保健所などで聞いてみましょう。
アルコール離脱症候群の名医の探し方は、
- 依存症対策全国センターのホームページで検索する
- お住まいの地域の保健所や精神保健福祉センターで相談する
- 断酒会やAA(アルコホーリクス・アノニマス)で情報を得る
という方法があります。
アルコール離脱症候群は、急にお酒をやめたときに体や心に強い不調が出る状態で、早い段階では救急外来や精神科の救急を受診する必要があることもあります。
急性期を過ぎたあとは、アルコール依存症の治療を行っている専門の病院やクリニックを受診することが大切です。インターネットで「アルコール依存症 専門医 地域名」などで検索するのもひとつの方法です。気になる症状がある場合には、早めに医療機関を受診し、医師に相談するようにしましょう。
アルコール離脱症候群が疑われる場合、何科を受診したらよいですか?
精神科を受診しましょう。症状が重い場合は救急外来の受診を検討しましょう。
アルコール離脱症候群が疑われる場合、かかりつけの精神科があれば、まず相談してみましょう。身体の症状がたくさんみられたり、興奮が激しい場合は、救急受診のほうがよい場合もあります。
アルコール離脱症候群とは、お酒を急にやめたときに、手の震えや汗、イライラ、不安、不眠などの症状が出る状態です。重い場合には、けいれんや意識がもうろうとすることもあります。放っておくと命にかかわることもあるため、早めの対応が大切です。気になる症状がある場合には、早めに医療機関を受診し、医師へ相談するようにしましょう。
アルコール離脱症候群を放置するとどうなりますか?
最悪の場合、命にかかわります。気づいた時点で医療機関を受診しましょう。
アルコール離脱症候群を放置すると、最悪の場合、命にかかわることがあります。特に、重症になると「振戦せん妄(しんせんせんもう)」という状態に進行することがあり、意識障害や幻覚、興奮などの症状が現れます。この状態になると、命にかかわる危険が高まり、重症例では、約5〜15%が死亡するという報告もあります。
アルコールを長期間多量に飲んでいた人が急にやめると、こうした症状が出ることがあるため、自己判断で断酒するのは危険です。気になる症状がある場合には、早めに医療機関を受診し、医師へ相談するようにしましょう。
アルコール依存症・アルコール離脱せん妄の専門医がいる近くの病院はありますか?
アルコール依存症・アルコール離脱せん妄の専門医がいる病院を見るアルコール離脱症候群の薬
アルコール離脱症候群は主にどのような薬で治療しますか?副作用はありますか?
ベンゾジアゼピン系の抗不安薬や睡眠薬、そのほか症状に合わせた薬で治療します。
アルコール離脱症候群は、ベンゾジアゼピン系の薬で治療することが多いでしょう。幻覚や妄想、強い興奮がみられる場合には、鎮静作用の強い向精神薬や抗けいれん薬が使われることもあります。
副作用としては、薬によっても違い、個人差もありますが、以下のような症状が出ることがあります。
など。
症状や体の状態によって使う薬が変わるため、自己判断で薬を使うのは危険です。気になる症状がある場合には、早めに医療機関を受診し、医師へ相談するようにしましょう。
アルコール離脱症候群の経過・予後
アルコール離脱症候群の寝汗はいつまで続きますか?
アルコール離脱症候群の症状は、通常24~72時間でピークに達し、5~7日で軽くなるのが一般的です。
アルコール離脱症候群の症状は、血中アルコール濃度が下がってから6~8時間以内に始まる可能性があり、通常は24~72時間でピークに達し、5~7日で軽くなるのが一般的です。ただし、症状が長引くことはありえます。
汗をかくこともアルコール離脱症候群でみられ、自律神経に関わる症状のひとつです。アルコールを減らしたりやめたりしたあと、10日以上寝汗が続く場合は、アルコール離脱症候群以外の病気が原因の可能性もあるため、医療機関で相談しましょう。気になる症状があるときは、早めに医師に相談するようにしましょう。
アルコール離脱症候群の予防
アルコール離脱症候群の予防方法はありますか?
アルコール離脱症候群の予防方法は、アルコールの過剰な摂取をしないことです。
アルコール離脱症候群の予防方法は、アルコールの過剰な摂取をしないことです。
一番はお酒を飲まないことですが、お酒をやめるのが難しい場合は、1回の飲酒量を減らしたり、飲酒の頻度を減らしたりすることから始めてもよいでしょう。
また、慢性的な飲酒を急にやめたり減らしたりする場合には、アルコール離脱症候群の予防のため、あらかじめベンゾジアゼピン系の抗不安薬や睡眠薬を使用する場合もあります。
対処法・セルフケア
アルコール離脱症候群でけいれんが起きた場合の対処法を教えてください。
けいれんが起きた場合は、救急車を呼び、医療機関を受診するようにしましょう。
アルコール離脱症候群で、けいれんが起きた場合は、救急車を呼びましょう。
アルコール離脱症候群のけいれんは、典型的には「強直間代発作」と呼ばれる全身の筋肉が突っ張ったり、ガクガクとけいれんしたりする発作です。このような発作は、アルコールを急にやめたあと、通常1日以内に起こることが多く、命にかかわることもあります。
けいれんが起きたときは、周囲の人が安全を確保し、本人を動かさずに様子を見守りながら、すぐに119番通報してください。また、けいれんが治まっても、再発や重症化の可能性があるため、必ず医療機関で診察を受けるようにしましょう。気になる症状がある場合には、早めに医師へ相談することが大切です。
アルコールの離脱症状が苦しい場合に和らげる方法はありますか?
ベンゾジアゼピン系などの薬物療法によりやわらぐことがあります。
アルコールの離脱症状が苦しい場合は、ベンゾジアゼピン系の薬を使うことでやわらぐことがあります。ベンゾジアゼピン系の薬は、脳の興奮をおさえる働きがあり、不安やけいれん、イライラなどの症状をやわらげる効果があります。
ただし、これらの薬は医師の指示のもとで使う必要があり、自己判断で使うと、逆に体に悪い影響を与えることがあります。また、アルコールを日常的に摂取している方では、低栄養や脱水、電解質バランスの乱れがみられることがあり、入院して身体管理が必要になることもあります。
個々の患者さんにおける適切な治療法は、症状の重さや体の状態によって異なりますので、早めに医療機関を受診し、医師に相談するようにしましょう。
アルコール離脱症候群の場合、日常生活で気をつけることはありますか?
お酒をやめることが望ましいですが、難しい場合は飲む量を減らす(節酒)から始めることもあります。医療機関で相談しましょう。
アルコール離脱症候群を起こしてしまった場合、もしくは予防のためには、普段摂取するアルコールの量を減らすことが重要です。離脱症候群を起こすような状況であれば、断酒が望ましいでしょう。
急にお酒をやめると、けいれんや不安、不眠などの症状が出ることがあります。これらは体がアルコールに慣れてしまっているために起こる反応です。無理にひとりでやめようとせず、医師の指導のもとで治療を受けることが大切です。気になる症状がある場合には、早めに医療機関を受診し、医師へ相談するようにしましょう。
アルコール離脱症候群で薬が効かない場合、どうしたらよいですか?
薬が効かない場合は、入院治療が必要になることもあります。早急に医療機関を受診しましょう。
アルコール離脱症候群で薬が効かない場合は、入院治療が必要になることがあります。入院設備のある精神科や、総合病院の救急窓口への受診を検討しましょう。
症状が重くなると、けいれんや意識障害、幻覚などが起こることもあり、命にかかわる危険もあります。自分で判断せず、早めに医師の診察を受けることが大切です。個々の患者さんに適した治療法は、体の状態や他の病気の有無によって異なるため、主治医に相談するようにしましょう。
アルコール離脱症候群に関連するその他の質問
アルコール離脱症候群で「せん妄」が起こることはありますか?
せん妄では意識の状態が通常と変わり、日付や場所がわからなくなることがあります。
アルコール離脱症候群で「せん妄」が起こることはあります。アルコール離脱せん妄と呼ばれることもあります。せん妄は短期間(通常数時間から数日)で発症し、意識の状態が変化し、症状の程度が時間によって変動する傾向があります。患者さんは、せん妄が起きた時のことを覚えていなかったり、場所や時間がわからなくなったりもします。
振戦せん妄は通常、手の震えや幻覚(聴覚、嗅覚、および典型的には視覚)、興奮、不眠、頻脈などの自律神経症状が認められることがあり、緊急の対応が必要です。せん妄が疑われたら、救急受診を検討しましょう。
アルコール離脱症候群で眠れないのですがどうすればよいですか?
睡眠薬について主治医に相談をしましょう。
アルコール離脱症候群で眠れない時は、睡眠薬について主治医に相談をしましょう。
アルコールの摂取により脳の構造が変化し、やめたり減らしたりしたあとに不安やイライラ、不眠などの症状が出ることがあります。特に不眠はよくある症状で、無理に我慢すると体調を崩す原因にもなります。アルコール離脱症候群の発症や重症化の予防のためには、市販の睡眠薬では十分ではないため、必ず医師の指示を受けましょう。
また、眠れないことが続くと、再びお酒を飲みたくなることもあるため、早めに医療機関を受診し、断酒や節酒に向けて適切な治療を受けることが大切です。
アルコール離脱症候群で眠気が続くことはありますか?
眠気よりも、不眠や興奮という形で現れることが多いでしょう。
アルコール離脱症候群では、一般的には「不眠」や「気持ちが落ち着かなくなる」といった症状が多く見られます。ぼんやりとしている場合は、眠気ではなく、意識障害の可能性もあり、注意が必要です。早急に医療機関の受診を検討しましょう。
もし”眠気”が長く続く場合は、アルコール以外の原因が関係している可能性もあります。他の病気や薬の影響なども考えられるため、気になる症状があるときは、早めに病院を受診し、医師に相談しましょう。
アルコール離脱症候群で頭痛が起きることはありますか?
頭痛が起きることはあり、最終飲酒から1日程度(ピークは10~30時間後)の時期に出現しやすいとされています。
アルコール離脱症候群で頭痛が起きることはあります。特に、最終飲酒から1日程度(ピークは10~30時間後)の時期に出現しやすいとされています。
この時期には頭痛のほかに、手の震え、不安感、吐き気、発汗、動悸(どうき:心臓がドキドキする感じ)などの症状も見られることがあります。
症状の強さや現れ方には個人差があり、重症になるとけいれんや意識の混乱が起こることもあります。気になる症状がある場合には、早めに医療機関を受診し、医師へ相談するようにしましょう。
アルコール離脱症候群でうつ状態になることはありますか?
アルコール摂取とうつの関連はありますが、離脱症状としては不安や興奮の形で出ることが多いでしょう。
アルコール離脱症候群で、うつ状態になる可能性はゼロではありませんが、一般的には「興奮」や「不安」といった症状が目立つことが多いです。離脱症状が出るのは、長期間アルコールを飲み続けたあとに急にやめたときで、手の震えや汗、イライラ、不眠などが見られます。
一方で、アルコールそのものが、うつ状態と関係しているという報告もあります。アルコールをよく飲む人が気分の落ち込みを感じる場合は、飲酒量を減らすか、やめることを考えてみましょう。気になる症状があるときは、早めに医療機関を受診し、医師に相談することが大切です。
アルコール離脱症候群について、医師からのよくある質問
医師からよくある質問はありますか?
「アルコール依存症・アルコール離脱せん妄」について医師からよくある質問の例として次のようなものがあります。
- 断酒していると、手の震え・いら立ち・胸のドキドキ・不眠などの症状が出ますか?
- 一日中飲んでいたり、酔いからさめるのに多くの時間を使っていますか?
- 飲酒前に心に決めていた量を守れずに、いつも深酒してしまっていますか?
- 最近、以前の飲酒量では酔わなくなり、飲酒の量が増えていますか?
- 飲酒すると症状は楽になりますか?
アルコール離脱症候群に関連する病気・症状
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この記事の監修医師
阿部 吉倫
内科
2015年東京大学医学部医学科卒。東京大学医学部付属病院、東京都健康長寿医療センターで初期研修を修了。血便を放置し48歳で亡くなった患者との出会いをきっかけにデータサイエンスの世界へ。2017年5月にUbie株式会社を共同創業。2019年12月より日本救急医学会救急AI研究活性化特別委員会委員。2020年 Forbes 30 Under 30 Asia Healthcare & Science部門選出。
- 更新日
- 2024/04/26
- 公開日
- 2020/09/03