ペラグラ
と症状の関連性をAIで無料でチェック

ビタミンB群の中のビタミンB₃に当たるナイアシン（ニコチン酸アミド）欠乏が原因です。ナイアシンは必須アミノ酸の一つであるトリプトファンから作られるため、トリプトファン摂取不足も原因になります。

皮膚症状

光線過敏症による発疹は左右対称で紫外線に曝された部位に限局して現れます。手の甲、顔面、頸部（＝首）に多いです。また、骨隆起部（＝首の出っ張った箇所）、会陰部（＝デリケートゾーン）および陰嚢の周囲に押すと痛い皮膚炎を起こすこともあります。一部の患者さんでは皮疹の中に水ぶくれを作ることがあります。

消化器症状

初期の消化器症状として、食欲不振、吐き気・嘔吐などがあります。口内炎・舌炎が多く、患者さんの約1/3に見られます。その他に無胃酸症を伴う胃炎があります。下痢は患者さんの約20%に見られ、便に血液が混じることもあります。腸の炎症により栄養素の吸収が悪くなり、ペラグラの症状が悪化することがあります。

神経症状

皮膚症状の発生から数年経過した後にも現れることがあります。集中力の欠如を伴う疲労、神経質、頭痛、睡眠障害、気分障害（うつ病を含む）および不安障害が現れます。最も重い症状としては、統合失調症や進行性の認知症があります。ペラグラが悪化すると、ウェルニッケ脳症というビタミンB1不足による病気と区別が難しいことがあります。アルコール依存症の患者ではどちらも発症しやすいため注、ビタミン摂取を心がける必要があります。

初期症状は通常、非特異的で、脱力感、食欲不振、嘔吐、腹痛、いらいら感などがあります。