IgA血管炎
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更新日:2023/01/25
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IgA血管炎について「ユビー」でわかること
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IgA血管炎と特に関連する症状について
次のような症状がある方はご注意ください。
全身が痛む
- 症状の程度
- 違和感がある
- 症状の頻度
- ほぼ毎日同じような症状がある
- 自覚した時期
- 1日以内
便に赤い血が混じっている
- 症状の頻度
- 初めての症状である
- 症状の経過
- 改善も悪化もしていない
赤い尿や血尿が最近出た
- 自覚した時期
- 1か月以上前から
- 症状の頻度
- 初めての症状である
皮ふが青紫や青白い色になっている
- 症状の頻度
- ほぼ毎日同じような症状がある
体温が37.5℃以上
- 自覚した時期
- 3週間以上前から
- 症状の程度
- 38℃より高い
IgA血管炎とはどんな病気ですか?
IgA(免疫タンパク質)が誤った働きをして小さな血管に炎症を起こす病気です。原因は感染や薬剤、環境、食物、悪性腫瘍など様々で、下肢を中心に紫斑が広がり、腹痛や関節痛、腎障害を起こします。
IgA血管炎の特徴的な症状はなんですか?
次の症状などが特徴として見られます
IgA血管炎への対処法は?
症状が軽いときは、対症療法のみで自然に改善しますが、重いときはステロイドや免疫抑制剤を使用するため入院が必要です。
IgA血管炎の専門医がいる近くの病院はありますか?
IgA血管炎の専門医がいる病院を見るIgA血管炎のQ&A
- A.
IgA血管炎の初期は紫斑、関節痛、腹痛が多く、腎症状は遅れて出ます。
解説IgA血管炎の初期症状は「皮膚の紫斑」「関節痛」「腹痛」が中心ですが、症状の出方や順序には個人差があります。
IgA血管炎は、数日から数週間かけて、徐々に典型的な症状が揃ってくる病気です。初期段階では、まだ「IgA血管炎」とは気づきにくい症状から始まることが多いのが特徴です。より特徴的な症状が現れる前に、頭痛、発熱、筋肉痛、疲労感などを数週間にわたって経験する患者さんもいます。
最も多い初期のサインは、皮膚の紫斑(点状出血)です。特に足やお尻に、赤紫色の小さな発疹が左右対称に出てきます。はじめは蕁麻疹や虫刺されのように見えることもありますが、押しても消えない点で区別できます。
また、関節痛や関節の腫れが先に現れることもあります。膝と足首に最もよく現れますが、他の関節にも起こることがあります。「成長痛」や「捻挫」と思われて受診する場合も少なくありません。
さらに、腹痛が初発症状となることもあります。おへその周りや下腹部の痛みが繰り返し出たり、吐き気や嘔吐、下痢、血便を伴うこともあります。腸重積など重い合併症の前触れになることもあるため、注意が必要です。
一方で、腎臓の症状(血尿や蛋白尿)は多くの場合、発症から少し遅れて出現します。そのため、初期には自覚症状がなく、尿検査で初めて見つかることもあります。
お子さんにこれらの症状が見られた場合は、早めに小児科で相談し、尿検査を含めて診断を受けることが大切です。参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見る日本小児腎臓病学会.小児IgA血管炎診療ガイドライン2023.2023年,診断と治療社.
Santos Castañeda et al. IgA Vasculitis (Henoch-Schönlein Purpura): An Update on Treatment. J Clin Med. 2024, 13, 6621. - A.
IgA血管炎の紫斑の画像は、信頼できる医療情報サイトから閲覧可能です。
解説IgA血管炎の紫斑の画像は、信頼できる医療情報サイトから閲覧可能です。
IgA血管炎では、下肢やお尻に赤紫色の小さな点状出血(紫斑)が現れることが特徴です。背中や腕、(特に乳児で)顔面に出ることもあります。紫斑は、最初は平坦なものから始まり、次第に盛り上がり、軽いしこりとして触れることができます。また、圧迫しても色が消えないのが特徴です。重症または難治性の症例では、水疱や潰瘍になる場合もあります。
IgA 血管炎の紫斑の画像は、- 日本皮膚科学会ホームページ 皮膚科Q&A「Q8 IgA血管炎の皮膚症状の特徴は何ですか?」
- 日本小児腎臓病学会 小児IgA血管炎診療ガイドライン2023「4. 小児IgA血管炎の皮膚症状」
などで確認することが可能です。
紫斑が現れた場合、IgA血管炎の可能性がありますが、他の疾患でも類似の症状が現れることがあります。早期の受診と専門医の診断を受けることが重要です。参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見る日本小児腎臓病学会.小児IgA血管炎診療ガイドライン2023.2023年,診断と治療社.
公益社団法人日本皮膚科学会.血管炎・紫斑病 Q8 - 皮膚科Q&A(公益社団法人日本皮膚科学会).公益社団法人日本皮膚科学会,https://www.dermatol.or.jp/qa/qa35/q08.html(参照 2025-08-29) - A.
IgA血管炎は紫斑を中心に、関節痛、腹痛、腎障害が特徴です。
解説IgA血管炎は、主に皮膚・関節・消化管・腎臓に症状が現れます。
IgA血管炎は全身の細い血管に炎症が起こる病気です。最も特徴的なのは皮膚症状で、赤紫色の点状出血(紫斑)が、主に下肢やお尻に出ます。腕、体幹、顔に出ることもあります。触れるとわずかに盛り上がっており、押しても色が消えないのが特徴です。通常は痛みやかゆみを伴いませんが、数が多くなり潰瘍を形成するようになると、痛みやかゆみを伴うこともあります。
次に多いのが関節症状で、膝や足首などに痛みや腫れが出ることがあります。数日で自然に軽快することが多く、関節に後遺症を残すことはまれです。
消化管症状もよくみられ、腹痛、吐き気、嘔吐、下痢(ときに血便)などが起こります。血管炎による腸管出血や腸重積(腸が入り込む病気)を合併することもあり、強い腹痛が続く場合には注意が必要です。
特に重要なのが、腎臓の症状です。発症から数週間以内に血尿や蛋白尿が出ることがあり、これが長く続くと腎炎や慢性腎障害につながる可能性があります。腎障害は自覚症状に乏しいため、定期的な尿検査でのチェックが大切です。
その他、男児では陰嚢の腫れや痛みが起こることがあります。また、まれに肺や脳の血管炎による症状が起こることもありますが、小児では少数です。
このようにIgA血管炎は「紫斑+関節痛+腹痛+腎症状」を4大症状として理解するとわかりやすいでしょう。参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見る日本小児腎臓病学会.小児IgA血管炎診療ガイドライン2023.2023年,診断と治療社.
Santos Castañeda et al. IgA Vasculitis (Henoch-Schönlein Purpura): An Update on Treatment. J Clin Med. 2024, 13, 6621. - A.
腹痛は腸の血管炎で腸がむくむために起こります。
解説「ユビー病気のQ&A」を見るIgA血管炎の腹痛は、消化管の血管に炎症が起こり、腸がむくむことで生じる症状です。IgA血管炎は、全身の小さな血管に免疫物質(IgA免疫複合体)が沈着して炎症を起こす病気です。
消化管の血管に炎症が起こると、損傷した血管から血液と体液が漏出し、消化管の壁の腫れや炎症を引き起こします。これにより、血流が悪くなり、腸がむくんで、腸管が刺激されます。その結果、腹痛、吐き気、下痢などの症状が現れます。また、小さな血管の損傷により、消化管内での出血が起こり、血便や吐血が起こることがあります。これらの症状は、特に小腸や回盲部で起こりやすいです。
腹痛の程度は軽いこともありますが、まれに重度の炎症により腸閉塞や腸重積症が起こることがあります。腸重積症とは、腸の一部が隣接する部分に滑り込み、閉塞を引き起こす病気です。急激で強い腹痛や嘔吐がみられる場合には、これらの合併症を疑い、緊急対応が必要です。
また、腹痛は紫斑や関節痛より先に出ることもあり、IgA血管炎の初期症状として現れることもあります。症状の程度によっては、ステロイド薬などで炎症を抑える治療が行われます。早めに医師に相談することが大切です。 - A.
解説欄のチェック項目をご確認いただくか、症状検索エンジン「ユビー」で質問に答えるだけでセルフチェックもできます。
解説自宅で確実に「IgA血管炎かどうか」を判断できるセルフチェック方法はありません。ただし、受診の目安となる“気づきのポイント”はあります。
IgA血管炎は、皮膚・関節・消化管・腎臓などに症状が出る全身性の病気です。IgA血管炎が疑われる症状は、以下のとおりです。自宅でのセルフチェックは「紫斑」「関節痛」「腹痛」「尿の異常」といった症状に気づくことにとどまります。他の病気を除外し、IgA血管炎と診断し、合併症について評価をするには、医師による身体診察と血液検査や尿検査、画像検査などが必要です。特に腎臓のトラブルは放置すると慢性腎臓病につながりますが、自覚症状が出にくいため、医療機関での尿検査が欠かせません。
少しでも疑わしい症状があれば、早めに小児科(成人では内科)を受診することが安心につながります。
また、症状検索エンジン「ユビー」で質問に沿って回答を進めるだけで、IgA血管炎かどうかのセルフチェックができます。ぜひご活用ください。参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見る日本小児腎臓病学会.小児IgA血管炎診療ガイドライン2023.2023年,診断と治療社.
Santos Castañeda et al. IgA Vasculitis (Henoch-Schönlein Purpura): An Update on Treatment. J Clin Med. 2024, 13, 6621.
IgA血管炎について、医師からのよくある質問
- 皮ふに紫色のあざまたはブツブツがありますか?
- 皮ふに点状の内出血がありますか?
- 暗い紫色の小さな点々が、足の付け根から足指のどこかに出ていますか?
- 最近、赤や茶色の尿が出たことがありますか?
- 体温は37.5℃以上ですか?
監修医師
診療科・専門領域
- 小児科
- 救急科
