溶血性尿毒症症候群
と症状の関連性をAIで無料でチェック
更新日:2024/04/10
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溶血性尿毒症症候群について「ユビー」でわかること
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溶血性尿毒症症候群とはどんな病気ですか?
溶血性(赤血球が破壊される)貧血、急性腎不全、血小板減少を特徴とする症候群です。腸管出血性大腸菌から放出されるベロ毒素によるものが頻度が高いですが、遺伝性・薬剤性・原因不明のこともあります。5歳以下の小児に特に多く、血便を伴う下痢、嘔吐、腹痛、発熱に引き続いて数日から10日程度の経過で発症します。高血圧、中枢神経症状(運動機能の異常・感覚の異常など)を合併することもあります。
溶血性尿毒症症候群の特徴的な症状はなんですか?
次の症状などが特徴として見られます
溶血性尿毒症症候群への対処法は?
ベロ毒素除去のための点滴、抗菌剤治療が必要です。腎機能障害に対して血液透析が必要となることもあり、その場合は高次医療機関での治療が適切です。
溶血性尿毒症症候群の専門医がいる近くの病院はありますか?
溶血性尿毒症症候群の専門医がいる病院を見る溶血性尿毒症症候群のQ&A
- A.
解説欄のチェック項目をご確認いただくか、症状検索エンジン「ユビー」で質問に答えるだけでセルフチェックもできます
解説溶血性尿毒症症候群(HUS)のセルフチェックは、特定の症状の自己観察によって行うことができますが、専門医の診断を受けることが非常に重要です。
セルフチェックとしては、以下のような症状に注意してください。- 発熱
- 下痢や血便などの消化器症状
- 嘔吐や激しい腹痛
- 倦怠感や息切れ、動悸などの貧血症状
- 青あざ(紫斑)や出血が止まりにくい(鼻血や歯茎からの出血など)などの血小板減少症状
- 尿量の減少や血尿などの腎機能障害の兆候
これらの症状がみられた場合は、病院の受診を検討してください。
また、症状検索エンジン「ユビー」も質問に答えるだけでセルフチェックができますので、ご活用ください。参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見る総括責任者 五十嵐 隆. 溶血性尿毒症症候群の診断・治療ガイドライン. 東京医学社. 2014
非典型溶血性尿毒症症候群診断基準改訂委員会ほか. 非典型溶血性尿毒症症候群(aHUS)診療ガイド 2015. 日腎会誌. 2016, 58, 62-75. - A.
初期症状は、腸管出血性大腸菌(O157など)に伴う、下痢、腹痛、 発熱、嘔吐、血便がみられます。
解説溶血性尿毒症症候群(HUS)の初期症状は、腸管出血性大腸菌(O157など)に伴うもので、以下のような症状がみられます。
など
重症例では、下痢の回数が1日に10 回以上となり、腹痛の程度も強く、血便は血液がそのまま便として出るような状態になります(出血性大腸炎)。
その後、HUSが発症すると溶血性(赤血球が破壊される)貧血、血小板減少、急性腎障害といった3徴候がみられます。
HUSの発症率は、腸管出血性大腸菌感染者の約1〜15%とされています。HUS発症例のうち約20〜60%の患者さんが透析療法を必要とし、さらに約10〜30%の患者さんに何らかの中枢神経症状がみられます。参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見る総括責任者 五十嵐 隆. 溶血性尿毒症症候群の診断・治療ガイドライン. 東京医学社. 2014
非典型溶血性尿毒症症候群診断基準改訂委員会ほか. 非典型溶血性尿毒症症候群(aHUS)診療ガイド 2015. 日腎会誌. 2016, 58, 62-75. - A.
貧血や血小板減少により出血しやくなったり、腎機能障害がみられます。
解説溶血性尿毒症症候群(HUS)は、以下の3徴候によりさまざまな症状がみられます。
溶血性貧血
血管の中を流れる赤血球が破壊される(溶血)ことにより引き起こされる貧血で、以下のような症状が現れます。
など
血小板減少
血小板の数が減少すると出血が起こりやすく、血が止まりにくくなります。そのため、以下のような出血症状が現れます。
- 点状出血(細かい点状の皮下出血)
- 紫斑(斑状の出血)
など
急性腎障害
HUSの重篤な合併症が急性腎障害です。腎不全により尿量の減少が起こり、顔や足にむくみが現れます。乏尿(1日の尿量が400ml以下)と無尿(1日の尿量が100ml以下)はHUSの患者さんの約半数に発生し、さらにその約半数は透析療法を必要とします。
HUSは重症化すると、けいれんや意識障害(呼びかけへの反応が悪いなど)などの神経系の症状が現れることもあります。
初期症状として、HUSの原因である腸管出血性大腸菌の感染により、下痢、腹痛、 発熱、嘔吐、血便などがみられます。参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見る総括責任者 五十嵐 隆. 溶血性尿毒症症候群の診断・治療ガイドライン. 東京医学社. 2014
非典型溶血性尿毒症症候群診断基準改訂委員会ほか. 非典型溶血性尿毒症症候群(aHUS)診療ガイド 2015. 日腎会誌. 2016, 58, 62-75.
溶血性尿毒症症候群について、医師からのよくある質問
- 便に赤い血が混じっていますか?
- 最近、赤や茶色の尿が出ましたか?
- ささいなことでも血が出てしまいますか?
- 体温は37.5℃以上ですか?
- 体のだるさはありますか?
監修医師
診療科・専門領域
- 小児科
- 救急科