溶血性尿毒症症候群(HUS)の末期症状はどのようなものがありますか?
息切れやむくみ、疲労感、出血、紫斑などがあります。消化器症状、中枢神経症状、心不全症状もあります。
溶血性尿毒症症候群(HUS)は、腸管出血性大腸菌(O-157など)の感染などが原因で、血液中に小さな血の塊(血栓)ができる病気です。
血栓の材料である血小板が血栓を作るために消費されて、血が止まりにくくなったり、赤血球が壊されて貧血になったりします。
血栓によってさまざまな臓器が十分に機能せず、高血圧を起こしたり、腎臓の機能が低下したり、意識障害や痙攣を起こしたりします。
貧血、血小板減少、急性腎障害に伴い、息切れやむくみ、疲労感、出血、紫斑などの症状が現れます。
また、下痢、腹痛、血便などの消化器症状や、頭痛、意識障害、痙攣などの中枢神経の障害を引き起こしたり、心不全になったりして命に関わる可能性があります。
HUSは、典型的なものは一般的に予後が良好な疾患と言われていますが、高齢者が腸管出血性大腸菌に感染しHUSを発症した場合は小児よりも腎予後や生命予後が悪いと言われています。
非典型のもの(aHUS)は、急性期の死亡率が5%と高く、危険な病気です。
放置せず適切な処置を受けることで、症状を緩和させたり、重篤な状態に陥るリスクを減らすことができます。
疑われる場合には、医療機関を受診しましょう。
虎の門病院分院 腎臓内科
大庭 悠貴 監修
(参考文献)
こちらの記事は参考になりましたか?
よろしければ、ご意見・ご感想をお寄せください。
こちらは送信専用のフォームです。氏名やご自身の病気の詳細などの個人情報は入れないでください。
この記事をシェアする
治療が必要な患者様へのお願い
溶血性尿毒症症候群(HUS)
の方は説明を必ずお読みください
こちらのQRコードを
スマーフォンのカメラで読み取ってください
疾患について分かりやすくまとまっています
1
QRコードを読み取るだけ 非接触で安心
2
一問一答なので 読むのが簡単
3
どんな治療をするべきか 納得して取り組める
初めての方へ
ユビー病気のQ&Aとは?
現役の医師が、患者さんの気になることや治療方法について解説しています。ご自身だけでは対処することがむずかしい具体的な対応方法や知識などを知ることができます。
病気・症状から探す医師・医療機関の方はコチラ