「溶血性尿毒症症候群」とはどのような病気ですか?
主にO157などの病原性大腸菌に感染することで発症し、貧血、血小板減少、腎障害を3主徴とする病気です。
溶血性尿毒症症候群(HUS)は、赤血球の破壊(溶血)による貧血、血小板の減少、急性腎障害を3主徴とし、小児に多くみられる病気です。
HUSの約90%は血性の下痢を伴い、O157などの病原性大腸菌に感染することで発症します。
一方で、下痢を伴わないHUSが10%存在し、それらは病原性大腸菌感染に関連しない非典型(atypical)溶血性尿毒症症候群(aHUS)と呼ばれ、多くが遺伝子異常によるものと考えられています。
血性の下痢を伴うHUSは比較的予後が良いのに対し、下痢を伴わないaHUSについては致死率が約25%と予後が非常に悪いです。
症状としては、溶血により貧血が生じ、腎障害により尿の減少や全身のむくみがみられます。
重症化すると、脳や心臓など他の臓器にも影響を及ぼす可能性があります。
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最終更新日:
富士在宅診療所 一般内科
本間 雄貴 監修
(参考文献)
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溶血性尿毒症症候群(HUS)
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