溶血性尿毒症症候群(HUS)の余命はどれくらいですか?
重症度や患者さんの状態によって大きく異なるため一概に述べることはできません。
溶血性尿毒症症候群(HUS)の余命は、重症度や患者さんの状態によって大きく異なるため一概に述べることはできません。
また、がんなどとは異なりますので、余命という言葉を使うこともありません。
HUSは、血液中に小さな血の塊(血栓)ができる病気です。
血栓の材料である血小板が、血栓ができるために消費されて、血が止まりにくくなったり、赤血球が壊されて貧血になったりします。
血栓によってさまざまな臓器が十分に機能せず、高血圧を起こしたり、腎臓の機能が低下したり、意識障害や痙攣を起こしたりします。
HUSには、O-157などの腸管出血性大腸菌の感染によって引き起こされるものと、補体と呼ばれるタンパクの機能や遺伝子の異常によって引き起こされる非典型溶血性尿毒症症候群(aHUS)があります。
感染症によって引き起こされるHUSは、比較的予後良好で、対症療法によって治癒が期待できます。
しかし、高齢者が腸管出血性大腸菌に感染し、HUSを発症した場合は、小児よりも腎予後も生命予後も悪いと言われています。
aHUSはHUSよりも予後不良で、約15%が末期腎不全に至り、5.4%が死に至ると報告されています。
予後や治療法は、患者さん自身の身体の状態によっても異なります。
予後や治療法について詳しく知りたい場合は、担当の医師に確認するようにしましょう。
虎の門病院分院 腎臓内科
大庭 悠貴 監修
(参考文献)
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溶血性尿毒症症候群(HUS)
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