手首にしこりがある
という症状の原因と、関連する病気をAIで無料チェック
更新日:2024/09/03
「手首にしこりがある」がどの病気に関連するかAIでチェックする
手首にしこりがあるという症状について「ユビー」でわかること
※コロナの症状を確認したい方はコロナ症状チェックから
「手首にしこりがある」はどんな症状ですか?
手首にしこりがあるとは
「手首にしこりがある」に関連する症状はありますか?
「手首にしこりがある」のQ&A
- A.
手首のしこり・骨の出っ張りがある場合の見分け方の簡単な目安を解説欄に記載します。また、症状検索エンジン「ユビー」で質問に回答することでセルフチェックもできます。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る手首のしこり・骨の出っ張りがある場合、以下のような特徴が参考になります。
- 20~50歳代の女性で、硬くて動くようならガングリオン
- 赤くて熱を持っているなら関節炎や感染
- 骨折した後なら、骨折後の変形
なお、症状検索エンジン「ユビー」で質問に沿って回答を進めると、無料で手首のしこり・骨の出っ張りの緊急度や関連する病気をチェックできます。ぜひご活用ください。
- A.
手首やその周囲にしこりが触れたり、骨が出っ張っていたりする状態を指します。痛みや動かしにくさを感じることもあります。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る「手首のしこり・骨の出っ張り」とは、手首やその周囲にしこりが触れたり、骨が出っ張っていたりする状態を指します。
例えば、ガングリオンや腫瘍の場合には、手首の皮下に弾力のあるしこりが触れることもあります。通常は痛みを伴いませんが、近くに神経が通っている場合などは痛みを感じることもあります。
一方、手首の骨折後の変形で骨が出っ張っている場合には、特に手首をひねる動作で痛みが出やすくなります。
このように患者さんそれぞれでしこりや出っ張りの具合は多様であり、医療機関を受診した際にはどのような症状を伴っているのか伝えられるようにしておくとよいでしょう。 - A.
特に症状がない場合は様子を見ることがほとんどです。症状がある場合、原因に応じた治療を行います。
解説治療や予防方法は以下の通りです。
症状がない場合
痛みや動きの制限などの症状がない場合、様子を見ることがほとんどです。
ただし、しこりのサイズが大きく、腫瘍などが疑われる場合には、原因検索のために針生検(患部の組織の一部を観察する検査)などが行われることもあります。検査で悪性腫瘍(がん)が疑われる場合、無症状でも手術による摘出を行う場合があります。症状がある場合
痛みや動きの制限などの症状が強い場合は、原因に応じた治療を行います。
ガングリオンや腫瘍は予防しようがありませんが、病気によっては手首のしこりや骨の出っ張りを予防する方法もあります。
原因に応じた治療法・予防法は以下の通りです。ガングリオン
ガングリオンの治療には主に以下の方法があります。
- 針を刺して内部の液体を吸引する
- 手術で摘出する
腫瘍
悪性腫瘍が疑われる場合、無症状でも手術で腫瘍を摘出する場合があります。良性の場合でも痛みなどの症状があれば、手術で摘出する場合もあります。
骨折後の変形
例えば、手首の骨折で最も頻繁に起こる「橈骨遠位端骨折」では、骨が短縮してくっつくことにより、手首の痛みが残ることがあります。
予防するためには、骨折した直後にできるだけ元の骨の形に戻した状態で骨折を固定することが重要です。骨のずれが大きければ徒手整復(としゅせいふく:骨折・脱臼を元の状態や位置に治すための処置)を行い、それでも良い位置が保てなければ手術を行います。既に変形してくっついて痛みが出ている場合には、新たに骨を切って長さを整える手術を行うこともあります。関節の炎症や変形
例えばリウマチなどの関節炎では、炎症を抑える薬の内服や注射で治療します。早めに投薬を行い、炎症を抑えることで関節の変形を予防します。すでに関節の変形が強く進行している場合には、手術が行われることもあります。
加齢や使い過ぎで関節の変形による骨の出っ張りを起こすことがあります。特に、手首の親指側の関節(母指CM関節)で起こりやすいです。親指を使う際の痛みに気づいたら親指に負担のかかるような手作業は極力避け、サポーターの使用などによって進行の予防ができます。症状が強ければステロイドの注射や手術などが行われる場合もあります。感染
感染によって膿が溜まってしこりになっている場合は、膿の部分に針を刺したり切開したりすることで膿を取り除き、同時に抗生物質による治療を行います。
参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見る織田弘美.整形外科外来勤務ハンドブック. 南江堂,2007.
Sherman CE, Murray PM. Tumor-Like Conditions of the Hand and Upper Extremity. J Hand Surg Am. 2017;42:1009-1017. - A.
整形外科を受診しましょう。日常生活に支障が出ている場合や、徐々に大きくなる場合には早めに受診を検討してください。
解説手首のしこりや骨の出っ張りがある場合、下記のような場合には早めの受診をおすすめします。
- 手首を動かした時に痛みを伴う場合
- 手首の動きに制限がある場合
- 周囲にしびれを伴う場合
- しこり・骨の出っ張りが徐々に大きくなる場合
- しこり・骨の出っ張りが熱を持っている、赤くなっている場合
参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見るHead L, Gencarelli JR, Allen M, Boyd KU. Wrist ganglion treatment: systematic review and meta-analysis. J Hand Surg Am. 2015;40:546-553.e548.
織田弘美.整形外科外来勤務ハンドブック. 南江堂,2007. - A.
ガングリオンや腫瘍、関節の変形などが考えられます。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る手首のしこりで痛みを伴わない場合、以下のような原因が考えられます。
ガングリオン
ゼリー状の物質が中に詰まった袋状のしこりができる病気です。典型的なものは手首の甲側にしこりとして触れ、通常は痛みを伴いません。
腫瘍
骨や軟部組織(脂肪や腱など)から発生し、大きくなると皮下に触れるようになります。
関節の変形
例えば、母指CM関節症のように関節の変形が進行すると硬いしこりのように感じることがあります。
- A.
母指CM関節症やガングリオン、腱鞘炎などが考えられます。
解説手首の親指側に骨の出っ張りやしこりがある場合、以下のような原因が考えられます。
母指CM関節症
手の使い過ぎや加齢により、親指のつけ根の関節(CM関節)が徐々に変形し、骨が出っ張ることがあります。
ガングリオン
ゼリー状の物質が中に詰まった腫瘤です。手首の関節周囲のさまざまな部位に生じます。
腱鞘炎(ドゥケルバン病)
親指側の腱鞘炎(ドゥケルバン病)では、腱を包む組織(腱鞘)が肥厚してしこりが感じられる場合があります。
参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見るHead L, Gencarelli JR, Allen M, Boyd KU. Wrist ganglion treatment: systematic review and meta-analysis. J Hand Surg Am. 2015;40:546-553.e548.Zhang Y, Niu J, Kelly-Hayes M, Chaisson CE, Aliabadi P, Felson DT. Prevalence of symptomatic hand osteoarthritis and its impact on functional status among the elderly: The Framingham Study. Am J Epidemiol. 2002;156:1021-1027.
織田弘美.整形外科外来勤務ハンドブック. 南江堂,2007. - A.
しこりにより神経が圧迫されている場合や、しこりに炎症を伴う場合などが考えられます。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る手首のしこりに痛みを伴う場合、以下のような原因が考えられます。
神経が圧迫されている場合
ガングリオンや腫瘍などにより神経が圧迫されることで、神経痛が生じます。手首を動かした時などにズキズキと鋭い痛みを感じます。
炎症を伴う場合
粉瘤の感染や関節炎などが考えられます。
腫瘍の場合
悪性腫瘍(がん)や一部の良性腫瘍(例えば血管腫など)では、押すと痛みが出ることがあります。
- A.
ほとんどの場合は良性(=がんではない)腫瘍ですが、ごく稀に悪性の場合もあります。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る手首にできる悪性腫瘍(がん)の特徴は以下の通りです。
- 数ヶ月で急速に大きくなる場合
- 押すと痛みが強い場合
- 触ると硬く、表面がゴツゴツしている場合
このような兆候が見られた場合には、早めに病院の受診をおすすめします。
病院ではレントゲンや超音波、MRIなどの検査から総合的に判断し、治療方針を決定します。 - A.
原因として、ガングリオンや腫瘍、骨折後の変形、関節炎、感染などが考えられます。
解説手首のしこり・骨の出っ張りの原因になる病気は以下の通りです。
ガングリオン
手首の関節の周囲に液体を含む袋状のしこりができる病気です。皮膚の上から触れるとしこりとして感じます。
腫瘍(腫れ物やしこり)
手首の骨や軟部組織(脂肪や腱などの柔らかい組織)に良性・悪性の腫瘍ができることがあります。これらの一部では皮膚の上からしこりとして触れることがあります。
骨折後の変形
手首の骨折後の変形で骨が短くなったり、骨が曲がってくっついたりすると手首の骨の一部が出っ張ることがあります。
関節の炎症や変形
例えば関節リウマチなどによる関節炎では、関節が腫れたり変形したりして骨が出っ張ることがあります。
また、手首の親指側に存在するCM関節は加齢や使い過ぎにより変形し、骨の出っ張りとして触れる場合もあります。感染
皮膚の下に細菌が感染して膿瘍(膿のかたまり)ができて、これがしこりとして触れる場合があります。
粉瘤(アテローム)
袋状の組織が皮膚の下にでき、そこに垢や皮脂といった老廃物が溜まった袋です。
参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見るSherman CE, Murray PM. Tumor-Like Conditions of the Hand and Upper Extremity. J Hand Surg Am. 2017;42:1009-1017.
織田弘美.整形外科外来勤務ハンドブック. 南江堂,2007.
監修医師
診療科・専門領域
- 皮膚科