鳩胸は手術で治せますか?

鳩胸は手術で矯正することが可能です。主に低侵襲手術と開胸手術が選択されます。

鳩胸の治療には、変形を矯正するための手術的アプローチが含まれます。手術は、主に装具(ブレース)による矯正治療がうまくいかなかった場合や、重度で胸壁が硬いなど、非手術的な治療に適さない患者さんに対して、次の段階として検討されます。

【手術で矯正可能な理由】

鳩胸は、見た目の問題(審美的外観)が原因で、体のイメージや精神衛生、自尊心を低下させるため、これらを改善する目的で手術が行われます。

【主な手術方法】

1. 低侵襲手術(アブラムソン法)

  • 方法: 埋め込み式の金属バー(矯正バー)を突出した胸骨の前に通し、胸骨を内側に押し込むことで形を矯正します。
  • 特徴: 従来の開胸手術に比べて、傷跡が小さく、術後の痛みや入院期間が短いという利点があり、現在、外科的治療の主流になりつつあります。

2. 開胸手術(ラビッチ法)

  • 方法: 突出の原因となっている軟骨を切除し、部分的に胸骨を骨折させて形を整える伝統的な手術法です。
  • 特徴: 胸の前面に目立つ大きな傷跡が残ります。そのため、主に硬直性が高い、あるいは極めて重度で非対称性の変形に対して限定的に行われます。
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日本医科大学付属病院形成外科 形成外科

初岡 佑一 監修

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