「鳩胸」とはどのような病気ですか？

【鳩胸の概要】

鳩胸（はとむね）は、医学的には「漏斗胸（ろうときょう）」に次いで2番目に一般的な、生まれつきの胸の形の変形です。

• 胸骨（胸の真ん中の骨）とそれに隣接する肋軟骨（あばら骨の軟骨）が前方に突き出ていることが特徴です。
• ほとんどの症例で、乳幼児期に存在しますが、思春期の成長期に目立ち始めることが多いです。

【臨床的な特徴】

漏斗胸の患者さんと比較して、身体的な症状（心臓や肺の症状）を訴えることは少ないです。 主な症状は、以下の通りです。

• 胸の痛み（特にうつ伏せで寝ている時など）
• 見た目に対する不快感（整容的なコンプレックス）

【主な分類】

鳩胸は、突き出ている場所によって主に2つのタイプに分けられます。

1. 軟骨と胸骨の上部が突き出るタイプ
2. 軟骨と胸骨の真ん中あたりが突き出るタイプ

症例の最大95%が2のタイプ（軟骨と胸骨の真ん中あたりが突き出るタイプ）であり、最も一般的です。