メニエール病の治療にはどのような薬が使われますか?
浸透圧利尿薬を中心として、抗めまい薬やビタミン薬などを使用します。
メニエール病の治療には、以下のような薬が使用されます。
浸透圧利尿薬
内耳にたまった内リンパ液を減らす目的で使用されます。代表的な薬にイソソルビド(イソバイドⓇ)があり、内耳のむくみを改善することで発作を予防します。
ステロイド
難聴を改善する目的で短期間用いられることがあります。点滴や内服、場合によっては鼓室内注射で使用されることもあります。特に急性の聴力低下が目立つ場合に検討されます。
抗めまい薬
めまいの発作時の症状緩和を目的に使用されます。ジフェニドール(セファドールⓇ︎)やベタヒスチン(メリスロンⓇ︎)などが用いられ、吐き気や回転性めまいの軽減に役立ちます。
ビタミンB12薬
神経の修復を助ける作用があるとされ、内耳の機能改善を目的に、補助的に使われることがあります。代表的なものにメコバラミン(メチコバールⓇ︎)などがあります。
漢方薬
体質や症状に応じて処方され、めまいや耳鳴り、頭重感などの改善を目的とします。使用される代表的な処方には、五苓散や柴苓湯などがあります。
薬物治療は、あくまで対症療法や発作の予防を目的とし、生活習慣の改善やストレス管理とあわせて行うことが重要です。症状が長引いたり強くなる場合は、耳鼻咽喉科専門医に相談しましょう。
真生会富山病院 耳鼻咽喉科
阿河 光治 監修
(参考文献)
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