川崎病にはどのような合併症がありますか?

冠動脈瘤を始めとした心血管疾患をはじめとして、さまざまな臓器に合併症が起こる可能性があります。

解説

全身の血管に炎症が起こるため、さまざまな臓器に合併症を生じる可能性があります。
冠動脈をはじめとした循環器系の合併症や、全身性の合併症が起こる可能性があります。具体的な合併症には、以下のようなものが挙げられます。

循環器系の合併症

など

全身性の合併症

  • 麻痺性イレウス
  • 胆嚢炎
  • 膵炎
  • 脳炎・脳症
  • 血球貪食症候群

など

特に年長児、女児に多い「川崎病ショック症候群(Kawasakidiseaseshocksyn- dromeKDSS)」と呼ばれる集中治療が必要な状態が起こった例もありますが、主に欧米からの報告で、日本ではまれです。
このことから、発症に人種が関係している可能性が指摘されています。

公開日

最終更新日

東日本橋内科クリニック 循環器内科 院長

白石 達也 監修

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関連するQ&A

「川崎病」とはどのような病気ですか?

川崎病は主に小児が発症する病気で、発疹や発熱が生じたり、舌がいちご状に腫れたりします。

川崎病の原因は何ですか?

明確な原因はわかっていません。

川崎病ではどのような症状がみられますか?初期症状はありますか?

発熱や発疹、両眼の充血、手足の赤い腫れなどの症状があります。

川崎病のセルフチェックはできますか?

川崎病の症状や、おすすめの病院や対処方法は症状検索エンジン「ユビー」で調べられます。

川崎病になると、後遺症は残りますか?

川崎病の治療が遅れると、心臓に栄養を送る動脈に後遺症を残すことがあります。これは心筋梗塞を引き起こすリスクになります。

川崎病が疑われる場合、何科を受診したらよいですか?また、医療機関を受診する目安はありますか?

発熱や発疹、眼の充血がある場合は、小児科を受診しましょう。

川崎病の場合、主にどのような治療をしますか?

主に炎症を抑える「免疫グロブリン」という薬や、「アスピリン(アスピリンⓇ、バイアスピリンⓇ)」という解熱剤を使用します。

川崎病は難病に指定されていますか?

難病指定はされていません。

川崎病になった場合、寿命はどのくらいですか?

まだ、詳しいことははっきりわかっていません。今後の解明が待たれます。

川崎病はうつりますか?

うつる病気とは考えられていませんが、季節性や地域性、罹患しやすい遺伝子の存在などが示唆されています。

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