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一般的にどのような治療を行いますか?
亀田総合病院 脳神経内科
原瀬 翔平 監修
痛み止めを使った治療が多いですが、症状が軽ければ、必ずしも薬物療法は必要ではありません。
解説
緊張型頭痛の治療は、
- 急性期治療(頭痛があるときの治療)
- 予防療法(頭痛が起こらないように予防する治療)
の2つに大別されます。
急性期治療では痛み止めの薬を用いることが多く、主にアセトアミノフェンや非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs、ロキソニンなど)といった薬が用いられます。
また、症状に応じて筋弛緩薬(チザニジン)を使用することもあります。
ただし、痛みが軽く日常生活に支障がないレベルであれば、必ずしも薬を用いる必要はありません。
予防療法では、頭痛を予防する効果のある薬を内服することがあり、最も有効性が高いと考えられるアミトリプチンという薬を用いることが多いです。
服薬はいつまでも続けるわけではなく、内服開始から半年から1年後に中止するか否かを検討することになります。
関連する病気と症状
(参考文献)
頭痛の診療ガイドライン2021. 「頭痛の診療ガイドライン」作成委員会, 2021.
「ユビー」でわかること
ほかの緊張型頭痛の質問
緊張型頭痛とはどのような病気ですか?
頭の周囲の筋肉が緊張することで起こるとされる頭痛です。一般的に最もよく見られる頭痛です。
緊張型頭痛はどのような人がなりやすい病気ですか?
ストレスや不安を抱えている人や、デスクワークに従事する人がなりやすいです。若い人や女性に比較的多いとされます。
緊張型頭痛を放っておくとどうなりますか?
重大な病気に発展することはありませんが、頭痛が起こる頻度や頭痛の程度が増す可能性があります。
緊張型頭痛ではどのような痛みを感じますか?
「頭の両側が締めつけられるような頭痛」と表現されることが多いです。
痛みの他にはどのような症状が見られますか?
肩こりや倦怠感を伴うことがあります。
緊張型頭痛に関連する病気や症状
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