脳脊髄液減少症の場合、主にどのような治療をしますか?
脳脊髄液減少症の治療には、安静臥床、硬膜外生理食塩水注入、硬膜外自家血パッチなどがあります。
脳脊髄液減少症の治療は、大きく分けて3つあります。
安静臥床+水分摂取
第一選択となるのは安静臥床と水分摂取による保存療法です。脳脊髄液減少症の主な症状である起立性頭痛(立つ姿勢における頭痛)は横になる姿勢をとり安静にすることで軽減、消失することが多いので有効となります。痛みが強ければ鎮痛剤も有用です。
硬膜外生理食塩水注入
2つ目は、硬膜という頭部の膜の外側に生理食塩水を注入するものです。これは硬膜の外の空間である硬膜外腔の圧を高めることにより、脳脊髄液の漏れを防ぐために行われます。
硬膜外自家血パッチ(EBP)
3つ目のEBPも生理食塩水の場合と同様に、硬膜外腔の圧が上昇することによって脳脊髄液の漏れを防ぎ、血が固まることによって穴を塞ぐと考えられています。
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最終更新日:
まつだ整形外科クリニック 整形外科
栗原 信吾 監修
(参考文献)
篠永正道ほか. 脳脊髄液減少症ガイドライン2007. メディカルレビュー社. 2007
中川紀充.脳脊髄液減少症とは?.CSF JAPAN,https://csf-japan.org/japanese/about.html(参照 2024-11-25)
日本脳脊髄液漏出症学会.“脳脊髄液漏出症を疑う患者”.日本脳脊髄液漏出症学会.https://js-csfl.main.jp/guideline2021.pdf ,(参照 2024-11-25).
橋爪圭司ほか.“ 第 5 章 脊柱管内治療・椎間板内治療・椎体内治療などに関するクリニカル・クエスチョン”.日本医療機能評価機構.https://www.jspc.gr.jp/Contents/public/pdf/shi-guide05_29.pdf,(参照 2024-11-25).
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「脳脊髄液減少症」とはどのような病気ですか?
脳脊髄液減少症は、脳脊髄液が減少することで、めまいや頭痛を引き起こす病気です。
脳脊髄液減少症の原因は何がありますか?
主に、外傷性、医原性、特発性などの原因があります。
脳脊髄液減少症ではどのような症状がありますか?
主な症状は、頭痛、めまい、吐き気などがあります。
脳脊髄液減少症には初期症状はありますか?
初期症状としては、起立時の頭痛や首の痛み、めまい、疲労感などが見られます。
脳脊髄液減少症が疑われる場合、何科を受診したらよいですか?
脳神経外科または神経内科の受診が推奨されます。
脳脊髄液減少症が疑われる場合、病院を受診する目安はありますか?
頭痛やめまいが続く場合は受診を検討すべきです。
脳脊髄液減少症のセルフチェックはできますか?
脳脊髄液減少症の特徴的な症状は以下の通りです。
脳脊髄液減少症は主にどのような薬で治療しますか?副作用はありますか?
主に鎮痛剤が使用されます。
脳脊髄液減少症で薬が効かない場合、どうしたらよいですか?
医師と相談し、他の治療法について検討したほうが良いでしょう。
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