アルコール依存症への家族の接し方はどのようにすればよいですか?
まずは正しい知識を身につけましょう。飲酒していることを責めるのではなく、冷静に話し合う姿勢が大切です。
家族の方も、
- アルコール依存症という病気に対する理解をする
- 望ましい対応を身につける
- 家族自身が自分自身の生活を豊かにする
を意識することが大切とされています。家族会への参加も助けになるでしょう。
対応については、イネーブリングと呼ばれる、「本人のためを思って、なんとか飲酒をやめる、減らしてもらうつもりが、結局は本人の行動を支えてしまうことになってしまう行動」を止める代わりに、望ましい行動を増やす取り組みが有用とされています。
例えば、誰でもやってしまいがちな次のような対応はしないほうがよいでしょう。
世話焼き
二日酔いで仕事に行けないときに代わりに上司に電話する、家で飲んでもらうためにお酒を買っておくなど
実行しない脅し
「今度飲酒したら一生あなたとは口をききません」など
小言、積極、懇願
「ほかの人に迷惑をかけているのがわからないの」など
また、暴力などの被害を受けたら安全の確保が最優先です。距離を取ることが大事ですし、最後の手段として警察に電話することも考えましょう。
家族だけで解決しようとしない
- 健康診断の結果飲酒の影響が身体に出ていたり、飲酒のせいで職場で問題が起きていたりする場合は、職場から受診を指示してもらう
- かかりつけ医に専門医療機関への紹介をしてもらう
また、急に受診となるとハードルを感じる場合は最寄りの精神保健福祉センターや保健所、専門医療機関などに相談してみることもすすめられます。
公開日:
最終更新日:
精神科・心療内科
日下 慶子 監修
(参考文献)
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