脳腫瘍摘出した場合、入院期間はどれくらいになりますか?また、退院後の生活では、気をつけるべきことはありますか?
入院期間は手術後約3〜10日までです。退院後の生活では、車や飛行機の利用などに気をつけましょう。
脳腫瘍摘出術を受けた後の入院期間は、一般的には3〜10日ほどですが、個々の患者さんの状態や手術の複雑さによって異なることがあります。
退院後は定期的に医師の診察を受け、回復状況を確認することが重要です。リハビリテーションが必要な場合もありますので、医師の指示に従って適切なリハビリを行いましょう。
また、退院後の生活では、車の運転や飛行機の利用、スポーツ、飲酒などに気をつける必要があります。以下で詳細について示します。
車の運転
脳腫瘍摘出術を受けた後は、副作用として発作やめまい、視界の異常などが現れる可能性があります。運転中にこれらの症状が現れた場合、重大な事故に繋がる恐れがあるため、一定期間運転が禁止されます。
飛行機の利用
通常、手術6週間後の検査で傷の治癒が確認されるまでは、気圧の変化に体が耐えられない可能性があるため、飛行機の利用が制限されます。
スポーツ
手術から十分回復すれば、再びスポーツをできる場合があります。ただし、ラグビーやボクシングなどの接触の多いスポーツは避けるようにしましょう。また、手術後は副作用として発作が起こる場合があります。水泳をする場合、最初の数ヶ月間は必ず一人では泳がないようにしましょう。
職場への復帰
手術後は集中力の低下や記憶力の低下、発作、めまいなどの症状が現れることがあります。そのため、高度な知的技能を必要とする職業や重機などを扱う職業であれば、以前のようなパフォーマンスが出せなくなったり、職場への復帰に時間を要する可能性があります。
飲酒
脳の手術を受けると、アルコールの影響が大きくなります。また、使用する薬剤によっては禁酒が必要となる場合もあります。
術後はめまい、発作、歩行障害などの症状が現れることがあるので、転倒にも気をつけるようにしましょう。さらに、体調を維持し、傷の回復を早めるためにも、禁煙や節度を持った飲酒、バランスの良い食事、適度な運動などを心がけましょう。
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公開日:
最終更新日:
東京慈恵会医科大学 総合医科学研究センター 悪性腫瘍治療研究部 腫瘍 血液内科
村橋 睦了 監修
(参考文献)
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