良性の場合と悪性の場合、それぞれの余命(生存率)はどのくらいですか?
良性の場合、5年生存率は90%以上と言われているが、悪性の場合は、15%〜60%と言われています。
良性脳腫瘍
良性脳腫瘍のほとんどは、悪性度(グレード)が1で、髄膜腫(ずいまくしゅ)、下垂体腺腫(かすいたいせんしゅ)、神経鞘腫(しんけいしょうしゅ)などがあります。
適切な治療により、5年以上の生存率は90%以上とされています。
悪性脳腫瘍
悪性脳腫瘍は現在の標準治療下でも不良です。特にグレード4の膠芽腫(グリオブラストーマ)の場合、約半年から1年で再発し、平均的な生存期間は1年半から2年、5年後の生存率は15%です。グレード2のびまん性星細胞腫(アストロサイトーマ)の場合5年後の生存率が60%です(2019年報告)。
一方、乏突起膠腫(オリゴデンドログリオーマ)は、10年後の生存率が85%と良好です。
このように悪性脳腫瘍の余命は、病気の種類や悪性度によって異なります。
東京医科歯科大学病院 がんゲノム診療科 特任助教
石橋 直弥 監修
(参考文献)
国立研究開発法人国立がん研究センター.“脳腫瘍〈成人〉について”.がん情報サービス.https://ganjoho.jp/public/cancer/brain_adult/print.html,(参照 2025-01-06).
成田 善孝.脳腫瘍.国立がん研究センター 希少がんセンター,https://www.ncc.go.jp/jp/rcc/about/brain_tumors/index.html(参照 2024-11-13)
永根 基雄. 悪性脳腫瘍の診断と治療 . The Japanese Journal of Rehabilitation Medicine. 2019, 556, 602-608.
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