脳腫瘍になった場合、余命宣告はされますか?また、どのタイミングでされますか?
余命宣告の時期や内容は医師の判断によって異なります。
余命宣告の時期や内容は医師の判断によって異なります。
また、脳腫瘍も良性脳腫瘍と悪性脳腫瘍に分けられ、良性脳腫瘍の場合は5年生存率が90%以上とも言われているため、余命宣告されない可能性もあります。
一方で悪性脳腫瘍の場合は、標準治療を行っても治療結果はいまだに不良と言われています。
膠芽腫(グリオブラストーマ)の場合、約半年から1年で再発し、平均的な生存期間は1年半から2年、5年後の生存率は15%です(2019年報告)。
そのため、脳腫瘍の種類や悪性度によっては診断のタイミングで余命宣告される可能性があります。
悪性脳腫瘍は腫瘍の場所によっては、急速に認知機能障害や麻痺などが進む可能性が高いです。
認知機能障害が進むことで患者さん自身で医療の選択をしたり、どのような人生を歩みたいかなど、ご本人の意思を確認することが困難になってしまいます。
脳腫瘍になっても患者さんが自分らしく生を全うできるように余命宣告は慎重に行われます。
東京医科歯科大学病院 がんゲノム診療科 特任助教
石橋 直弥 監修
(参考文献)
国立研究開発法人国立がん研究センター.“脳腫瘍〈成人〉について”.がん情報サービス.https://ganjoho.jp/public/cancer/brain_adult/print.html,(参照 2025-01-06).
成田 善孝.脳腫瘍.国立がん研究センター 希少がんセンター,https://www.ncc.go.jp/jp/rcc/about/brain_tumors/index.html(参照 2024-11-13)
永根 基雄. 悪性脳腫瘍の診断と治療 . The Japanese Journal of Rehabilitation Medicine. 2019, 556, 602-608.
全日本病院協会 .“終末期医療に関するガイドライン”..https://www.mhlw.go.jp/shingi/2009/12/dl/s1224-14f.pdf ,(参照 2025-01-06).
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