骨肉腫の生存率はどれくらいですか?
肺などへの転移がない場合、5年生存率(診断から5年後に生存している方の割合)は70%ほどです。
骨肉腫は、骨や周囲の組織に発生するがんです。まれながんですが、重篤な病気です。
骨肉腫の生存率は、患者さんの年齢や病期(ステージ)によって異なります。肺など他の臓器への転移がなく一般的な治療を受けられた方では、診断から5年後に生存している方の割合(5年生存率)は約70%程度とされます。
各ステージにおける5年生存率は以下のように報告されています。
- ステージⅠ:90%以上
- ステージⅡ・Ⅲ:50%〜80%
- 転移を有するステージⅣ:肺転移単独ステージIVAでは30〜50%、肺転移を伴うステージIVBでは0〜20%
骨肉腫の治療は、手術や抗がん剤を用いた化学療法などを組み合わせて行ないます。
骨肉腫は進行が速い病気であり、早期の診断と適切な治療が重要です。早期発見が生存率向上につながることが多いので、症状が気になる場合は早めに整形外科に相談することをおすすめします。
公開日:
最終更新日:
山田記念病院 整形外科 整形外科部長
濱畑 智弘 監修
(参考文献)
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