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間質性肺炎と肺線維症は違う病気ですか?
京都大学医学部附属病院 呼吸器内科
渡邉 アヤ 監修
間質性肺炎のうち、肺の線維化が進行したものを肺線維症と呼びます。
解説
間質性肺炎は、肺胞壁が炎症などによって厚くなった状態の総称です。
その中でも、炎症が治る過程などでコラーゲン線維が沈着し、肺が固くなってしまった状態のことを「肺線維症」と言います。
線維沈着が進行すると、胸部CT検査で、牽引性気管支拡張(けんいんせいきかんしかくちょう:線維化によって縮んだ肺胞に引っ張られて気管支が太くなる)や蜂巣肺(ほうそうはい:線維でできた壁をもつ穴が集まってできる)といった所見が見られるようになります。
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(参考文献)
「ユビー」でわかること
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間質性肺炎・肺線維症とはどのような病気ですか?
肺胞と肺胞の壁(肺胞壁)に炎症が起こったり、線維化して壁が厚くなったりすることで、体内に酸素を取り入れにくくなる病気です。
間質性肺炎・肺線維症の原因は何ですか?
アレルギー反応や自己免疫性、薬剤、放射線曝露などです。中には原因の特定できない間質性肺炎もありますが、遺伝・喫煙・加齢などが発症リスクとして知られています。
間質性肺炎を放置するとどうなりますか?
症状(咳や息切れ)が進行していくことが多いです。進行すると肺で十分な酸素を取り込めなくなり(呼吸不全)、酸素吸入が必要になることもあります。
間質性肺炎・肺線維症の寿命はどのくらいですか?
病型によりさまざまですが、平均で数年以内のものもあれば、余命には影響しないものもあります。
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