褥瘡(床ずれ)の原因や考えられる症状には何がありますか?

外的な力が加わり続けることによる血流の阻害が原因です。進行に応じた皮膚の変化がみられます。

解説

褥瘡(じょくそう)の原因・メカニズム

身体に加わった外的な力は、骨と皮膚表層の間にある軟部組織という箇所の血流を低下、あるいは停止させることがあります。この状況が一定時間以上持続されることで、組織に不可逆的※な阻血性障害(血流が途絶えることによる障害)に陥ります。その結果、褥瘡が発生するとされています。
健康な人は就寝中も自然に寝返りを打つことでこれを予防しています。しかし、自分で動けず栄養状態が悪い痩せた人では、特に骨が突出した部位に褥瘡が発生しやすくなります。
※不可逆的:一度変化したら元の状態に戻らない

褥瘡で見られる症状

進行度によって、以下のようなさまざまな皮膚の変化がみられます。

  • 持続する皮膚の発赤
  • 紫斑(内出血)
  • 表皮剥離
  • 水疱
  • びらん(めくれ)
  • 潰瘍

公開日

最終更新日

大阪府済生会泉尾病院 皮膚科

野村 祐輝 監修

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(参考文献)

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関連するQ&A

「褥瘡(床ずれ)」とはどのような病気ですか?

寝たきりなどにより、体の同じ部位が長時間圧迫されて血流が悪くなり、皮膚がただれたり傷ができたりする病気です。

褥瘡(床ずれ)には初期症状はありますか?

褥瘡の初期段階では、皮膚が赤みを帯びます。

褥瘡(床ずれ)の場合、主にどのような治療をしますか?

姿勢を変えるなどして圧力を取り除くのが基本です。塗り薬・保護剤による治療や、壊死した部分を切り取る治療を行うこともあります。

褥瘡(床ずれ)が疑われる場合、何科を受診したらよいですか?また、病院を受診する目安はありますか?

褥瘡を疑う場合は皮膚科や形成外科、全身状態が悪い場合は内科を受診しましょう。

褥瘡(床ずれ)の重症度を評価する分類はありますか?

褥瘡の重症度を評価するために、臨床ではDESIGN-R分類、NPUAP分類、TIME理論などが用いられています。

褥瘡(床ずれ)になりやすい人はいますか?

長時間寝たきりである、栄養状態が悪い、血流が悪い、糖尿病などの神経障害により痛みに気付きにくいといった人は、褥瘡になりやすいので注意が必要です。

褥瘡(床ずれ)が起こりやすい場所はありますか?

体勢によってできやすい場所が異なります。

褥瘡(床ずれ)はどのようにして予防しますか?

長時間同じ部位に圧力がかかるのを防ぐため、定期的に体位変換を行い、寝具は圧力を分散するものを使います。また、栄養管理も行います。

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